城郭探訪

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岩手城(竹中陣屋) 美濃国

2013年11月27日 | 陣城

 

別 名:岩手城、竹中陣屋、岩手陣屋

城郭構造:陣屋

築城主:竹中重門

築城年:1588年

主な城主:竹中氏

遺 構:現存櫓門・石垣・堀

訪城日:2013.11.27

菩提山の麓にある町立岩手小学校の隣に江戸時代に建てられた竹中陣屋には、堀と門、石垣が残る。その門は幼稚園の門にもなっている。  

 

竹中氏陣屋櫓門 マップ http://yahoo.jp/aBcc3S

竹中氏陣屋(たけなかしじんや)は、岐阜県不破郡垂井町(美濃国不破郡岩手)にあった江戸時代の陣屋。

安土桃山時代には岩手城と呼ばれていたが、江戸時代に竹中氏が旗本身分に留まったため城は陣屋と呼ばれるようになった。別名、竹中陣屋、岩手陣屋。

羽柴秀吉(豊臣秀吉)の軍師(参謀)であった竹中重治の子である竹中重門が築いたものであるが、敷地を囲む大規模な堀(水堀等)と石垣などがあり、世に言う陣屋というものより小型の城と言ったほうが正しい。

元々、竹中氏の居城は堅固な山城である菩提山城(岩手山城)であったが、平時には不便なことから、麓に岩手城を築いたという。

現在その跡地は岩手小学校と民有地となっているが、白壁の櫓門、水堀の一部分、石垣の一部分が残っている。また入り口付近に竹中重治の像が建てられている。 判りにくいが、櫓門から北側へも道沿いの家の裏手に土塁が続いていて、岩手小学校裏、西側へと続いている。

1956年(昭和31年)に、岐阜県指定史跡となっている。

さざれ石(君が世は、千代に八千代~~~dさざれ石の岩をと成りて)

竹中氏とは

平良文(たいらのよしふみ)を祖とする武門の名家鎌倉氏の一族である。竹中氏は、鎌倉景政の孫長江義景から始まる長江氏の支族岩手氏より始まるとされる。ただし美濃守護土岐家と猶子などの姻戚関係となったものと思われ戦国時代以降は源氏庶流を称す。

概要

重元流竹中氏

1588年(天正16年)、竹中重門が菩提山城の山麓に岩手城を築く。尚、築いた時期は、文禄から慶長年間の頃の説もある。

1600年(慶長5年)、関ヶ原の戦いにて、竹中重門は当初西軍につき、犬山城城主石川貞清に協力。稲葉貞通、稲葉典通、加藤貞泰、関一政らと犬山城に籠城する。しかし、井伊直政の仲立ちにより東軍に加わり、黒田長政軍として参戦する。関ヶ原の戦いは竹中氏の領土も戦場となったことなどから、徳川家康より1千石の米を下賜され、また、領土(不破郡岩手 6,000石)を安堵された。旗本として徳川将軍家に仕え、よって岩手城は以後、岩手陣屋と呼ばれることとなる。

竹中氏は旗本交代寄合として、1868年(明治元年)まで存続する。

重光流竹中氏

重光の長子である竹中重利は羽柴秀吉より美濃で3000石の所領を賜い宗家から独立した。のちに領地替えとなり豊後高田で13000石の大名となった。さらに関ヶ原の戦いにおいて徳川家康についた功により豊後の大分城を与えられ二万石の大名となる。

重光の次子である竹中重定も羽柴秀吉に仕える。また、豊臣二世関白となる羽柴秀次の側室に、娘が上がり「羽柴土丸」を産む。関ヶ原の戦い以後は徳川家に仕え、摂津吹田を領する上級旗本として続いた。鷹司家(松平家)とも姻戚関係だった。

参考資料: ウィキペディア他

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五明稲荷神社【黒田長政=松寿丸】 美濃国(樽井) 

2013年11月27日 | 遺蹟

五明稲荷神社の銀杏

   長政(松寿丸)が植えた銀杏が現在も同町内五明稲荷に残っている。 

黒田長政は幼少時代、菩提山城下で暮らしたことがある。

黒田官兵衛が三木城に幽閉されてしまったとき、信長は人質の息子、松寿丸(後の黒田長政)を殺せと言いますが
竹中半兵衛がかくまっていました。

その時に松寿丸が植えたとされる銀杏があります。

 天正六年(1578年)有岡城の戦いの時、黒田松寿丸(後の黒田長政)の父黒田官兵衛が彼の親友である、荒木村重が織田信長に謀叛をおこし説得の為に有岡城へ単身で乗り込んだ。

  しかし黒田官兵衛は荒木村重に捕らえられ牢屋に幽閉された。が、黒田官兵衛から連絡が無く織田軍としては、黒田官兵衛も裏切って、荒木村重に着いたと判断した。その為、黒田官兵衛の嫡男を殺すようにと、当時、黒田官兵衛と竹中半兵衛の主君、羽柴秀吉に、織田信長から命が下った。

  羽柴秀吉は、信頼すべき軍師、竹中半兵衛に一任した、竹中半兵衛と黒田官兵衛はお互いを認め合う親友で、竹中半兵衛は、黒田官兵衛が裏切るはずが無いと信じ、が織田信長をだまし、竹中半兵衛の領地である美濃の岩手、この地に松寿丸を匿った。
それが、この五明稲荷神社です。

五明稲荷神社(黒田長政・松寿丸匿いの地)岐阜県不破郡垂井町 map:http://yahoo.jp/E5UBBA

参考資料:ウィキペディア

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