城郭探訪

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柏木神社遺構 近江国(甲賀・水口)

2013年12月21日 | 遺蹟

 

柏木神社境内と北東側に空堀と土塁の遺構がある。

歴史

 山中氏はもと鈴鹿峠に近い山中村の地頭で、鈴鹿山越え警護役も務めるご家人であった。

後にその一家が、神宮領柏木御廚内のこの地に移り、戦国期には有力な国人に成長、甲賀郡中惣の中核をなしたが、天正13年(1585)豊臣秀吉によって改易された。

 遺跡は江戸時代甲賀古士の由緒によって許された屋敷跡と伝えられるが、戦国期に山中氏が築いた居館の一部とも考えられる。  

                                                           水口町教育委員会 (現地案内板より)

 

旧東海道の水口宿の西・・・美福久酒造本社の北側に一の鳥居!

由緒

当神社創は、白鳳元年(673)に、日吉宮と称して大己貴命をお祀りしていた。

建久年間(1190)源頼朝が、鎌倉の鶴が岡八幡宮の御分霊を合祀して多くの神田を寄付した。以後社名を若宮八幡宮と称し、柏木荘十六か村の鎮守のお社として栄えた。
天正8年(1580)織田信長の軍勢が当地を攻めた時、桜門は安土の宗玄寺に移築され、宝物・古文書等は焼失した。

寛永9年(1633)に水口城が築かれた際に、城主が当社を守護神として崇め、以後、歴代城主の祈願所になった。
承応4年(1655)に水口城代の山口但馬守は本殿・桜門を修復し、石灯籠・手水鉢を寄進した。
明治4年、社名を柏木神社と改めた。昭和20年、県社に昇格する。この社は五穀豊穣・病気平癒・除厄・交通安全などの祈願が多い。

柏木神社

祭神 大己貴命(大国主命)
配祭神 誉田別命(応神天皇)・川島皇子
祭典日 例祭 4月20日
八幡祭 9月14日・15日
本殿 木造・桧皮葺・流れ造り・三間社

【延喜式神名帳】石部鹿塩上神社 近江国 甲賀郡鎮座

   【現社名】柏木神社
   【住所】滋賀県甲賀市水口町北脇189  マップ:http://yahoo.jp/hQoXKE
   【祭神】大己貴命 (配祀)誉田別命
   【例祭】4月20日 例大祭
   【由緒】白鳳元年(673)創建
   【関係氏族】 源頼朝、織田信長、水口城代の山口但馬守   

   【祭祀】江戸時代は「若宮八幡宮」と称していた
   【社殿】本殿
       拝殿・社務所・門・手水舎・庫

   【境内社】日枝神社

本日も訪問、ありがとうございました。