させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

さよなら。と おなじくらい

2017-08-14 07:19:33 | 日々のこと


だいすきな

女のコ



帰省の際には

かならず

笑顔を見せてくれる




でも

この夏は

どうだろう・・・




たしか

最愛のヒト



初盆だから

そんな

時間無いかな・・・

なんて

想い巡らしていたら

やはり

顔を見せて

くれました




ありがとう




多くを語らず

多くを訊かず




そっと

差し出す



彼女の

だいすきな

紅茶



オレンジサンドケーキ




きっと

キモチを

上げなきゃ

上がらないだろうに

つかのま

ココロ解けるのか

いつものように

見せてくれる

しっかり

口角の上がった

笑顔




美しく

整えられた

指先




何もかも

見失ってはいない

彼女の所作



ホッとする







さようなら。





淋しいコトバ



捉えられがち

だけれど

それには

同じくらいに

いや

それ以上に



ありがとう。







出逢えてよかった。





したためられていて



ヒトは

いつか



喪った隙間。







受け容れられる余白。





変換できる

逞しき

潜在能力



持つコト



気付かされる




これから

彼女に

起こりうる

奇跡を

祈る





最愛のヒト



彼女を

置いてけぼり



したんじゃない





彼女の中



最愛のヒト



過ごした日々



出来事



芽吹き

彼女の

これからの人生を

縁取っていく



いうコト






辛さ。



痛み。



誠実に生きる

彼女ならば

きっと

感謝。



変えていける

だろう





次に

逢えた時には

また

取り留めのない話

でも

しようね




やわらかな

湯気



香り



包まれて







やわらかい気配 〜 土岐麻子 〜




確かなものなど

どこにもないと嘆いた

あの頃 本当は ずっと

何を探してたんだろう




少しゆっくり話すくせが

愛しくって まだ

うつったまま




夏の雨と

秋の影と

冬のサイレン

春に舞うビル風を



胸のなかの

きみのやわらかい気配

抱きしめて歩いた

忘れたくないと泣いた




黙ってそれきり

出てゆくきみを見ていた

あの頃 本当は

この弱さが ただ もどかしくて




きみの答えになれなかった

僕を残して夜が明ける




線路のさび

工場の壁

小さな歩道橋へとつづく道



胸の奥の

きみのやわらかい気配

ありふれた景色も

物語にしてくれた




つないだ指

負けず嫌い

シャツの匂い

笑う一瞬の美しさ



いまも残る

このやわらかい気配

きみが生きたすべては

確かな永遠だった




あのとききみは

本当は何を

幸せと感じていたの

分からない




さよなら

でも

このやわらかい気配





まだここで生きてる



確かな悲しみ抱いて


コメント
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