
日本丸
が
この街
に
寄港していて
朝も
夜も
眺めに行った
美しい船体

航海の無事を祈る
「藍青」
という名の
フィギュアヘッド

縦横無尽に
張り巡らされた
ロープ
大海原
を
駆け巡る
マスト
を
張って
その時
に
このうちの
一本とて
ムダなモノなど
ナイのだろうな
と
想う
と
自身の
そして
大切なヒト
の
いままで。
と
これから。
と
どこか
重ね合わせてしまい
深く
静かに
感動して
しまった
こんなにも
子どもみたいに
夢中で
見上げているのは
ワタシも
うんと
遠くへ
行ってみたいから?
それとも
何処へも
行けぬ
もどかしさを
託したかったから?
なにかを
想う時には
必ず
つき纏う
想い
それも
この
縦横無尽に
張り巡らされた
ロープ
に
重ねたりして
いちばん
惧れるのは
矜羯羅がるコト。
雁字搦めになるコト。
すべてを
いっぺんに
知ろうなんて
手に入れようなんて
甘い
甘い
弱さも
強さも
いとしさも
狡さも
自然に
芽吹いたモノ
ならば
それは
受け容れていく
に
かぎる
踊らされるコト
なく
ココロ躍るモノ
に
ただ
歓び
呼応して
いこう
優しくなりたいな 〜 Spitz 〜
君のことを知りたい
どんな小さなことも
真昼に浮かぶ僕を
桜色に染め上げて
水の音を聞くたび
いけない想像めぐらす
嫌いなはずのメロディ
繰り返し口ずさんでる
優しくなりたいな
昨日と違う今
謎の扉
はじめて叩いたよ
君のことを知りたい
どんな小さなことも
はきだめのドブネズミと
ビスケットでも分け合おうか
優しくなりたいな
難しいと気づいた
だけどいつか
届くと信じてる
君のことを知りたい
どんな小さなことも
真昼に浮かぶ僕を
桜色に
染められて