海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1150 「蠢」その2

2018-03-22 | 




「蠢」 その2

その2を二枚。

もちろん、もっと書いていますが、同じタイプのものの中から選んだ作です。

蠢を漢和辞典で調べると、①虫の動くさま ②愚か、無知で道理をわきまえないさま ③少ない とあります。

蠢爾、蠢蠢、蠢動などの言葉があります。どれも、小さい虫がうごめく、礼儀のない無作法なさま、さわぎ動いて乱をなす などと、良い意味では使いません。

言葉の意味を考えなくても、この字を書くとこんな感じ、つまり乱れた感じになるのが不思議です。

これでもまだ読めるレベルで書いているつもりです。

(大きさは、No.1149と同じ)

No.1149 蠢く その2

2018-03-22 | 


蠢く その2

「蠢」の一字創作は、蠢という漢字自体の意味がどうもよろしくない。

元々、内藤鳴雪のユーモラスな俳句から選らんだ字なので、ユーモラスな感じを出したいのだけれど、どうもうまくいかない。

楽しさでは、断然こっちの方が良いかな?と思う。

何枚か遊んだ中の、もう一つです。

No.1148 「蠢」その1

2018-03-22 | 


「蠢」その1

No.1146「蠢く」は、実は草稿、つまり、書作の為の原稿書き、下準備。何度も書いて、身体に動きを覚えさせる。

それがちょっと面白かったので、蛙君といっしょに写真撮ったのです。

でも、その後には、ちゃんと書いていますよ。

いつも、この一枚で、と思って書くのですが、やはり一枚では終わりません。つづく…

(縦45㎝×横35㎝、画箋紙半切1/3、淡墨)

No.1147 墨染めストール

2018-03-22 | その他


墨染めストール

蚊帳の墨染めストール、外で太陽と風雨にあたって一週間程、これで完成です。

脱色後、墨汁浸け、洗い、を四度繰り返し、呉汁で色止めした使い古しの麻の蚊帳が、こんな風になりました。

渋い灰色です。多少色むらがありますが、別に構いません。

そして、ゴアゴアでしたが、染める前と比べると、随分クタクタで柔らかくなりました。もちろん、手は痒くもありませんから、肌に触れても大丈夫でしょう。

これで、要領が分かりましたので、次は型染めをやってみようと目論んでいます。

ところで、ストール、身につける機会があると良いのですが…。

No.1146 蠢く

2018-03-21 | 


蠢く

今日も雨、またも外での木工作業はできません。

新聞を読みながら墨を摩っていたら、季語刻々の句「爺婆の蠢き出づる彼岸かな」内藤鳴雪、が面白くて、とりあえず「蠢」という字を書いてみました。

小筆で一つ書き、また一つ書き、…。

いっぱい書いて、何だかたのしいので、写真撮ってみましたが、まあ、普通なので、小雨の中、外の光で撮ってみました。

こういう時は、ちょっと青蛙君に助けてもらって、変化をつけて。

No.1145 小雨の中で

2018-03-19 | 


小雨の中で

今日、我が家で咲いてる花達です。(まだ蕾ですが、もうすぐ、というのも含まれてます。それから、家の中のも。)

木工作業を中断して、小雨の中で写真撮りました。

左上から時計回りに、
・カランコエ 
・クリスマスローズ 
・ムスカリ 
・スモモ 
・ブルーベリー 
・ミツマタ 
・胡蝶蘭 
・ローズマリー 
そして真ん中が・水仙

梅の花はもう散っています。これから、我が家の庭で一番多いブルーベリーの蕾が咲き始めると春真っ盛りとなります。

カランコエは、昨年外に出したままで霜にあたって枯れてしまったのを教訓に、今年は玄関で寒さを防いだので、ちゃんと花を着けました。昨年の夏に葉っぱ一枚からのスタートでした。

クリスマスローズは、いつも人知れずに咲いています。案外丈夫です。

ムスカリは昨年の秋に白と紫の球根を植えておいたのですが、先ずは紫色のが咲きました。

スモモは、植えてから随分経ちますが、花がなかなか着きませんでした。今年はじめてまともに咲いてくれそうです。実はなるでしょうか。

このブルーベリーは白の花です。ピンクのもあります。段々蕾が膨らんできました。

ミツマタは昨年枝をかなり伐ったので、ちょっと心配していたのですが、かえって良かった様で、花数多いです。

家の中の胡蝶蘭は、ピンクのが二株、咲き始めました。これから次々と咲きます。まだ蕾の白の株が三株と花色がまだ分からない一株も順調に蕾を膨らませています。どんな花が咲くのか楽しみです。

ローズマリーは、切っても切っても出てきます。ほぼ年中花が咲いているような感じです。そして種が飛んでいろんなところで成育しています。たくましい。

水仙はそろそろ花の終わりです。雨と風に打たれて、首が折れていますが、でもちゃんと咲いています。

例年なら、蕾があるのに、今年は見えないのが、カリン、アンズ、蕾が少ないのがコブシ。

ちょっとどこかで作業を間違えたかな。

でも、確実に春を感じますね。

これから、ブドウ、イチヂク、柿、等の芽吹きが楽しみです。

No.1144 ローチェア その1

2018-03-19 | 工作


ローチェア その1

ベランダ廃材も残りが段々と少なくなってきました。

外での作業や整理の為に必要なものを優先的に作ってきましたが、これからのベランダライフをゆったり過ごす為に必要なものを、ここで一つ作っておこうと、ローチェアを考えました。

三本脚のクランプチェアと同じように、木材とキャンバスとの組み合わせの予定です。

一応の設計図は作ったのですが、どうもやってみなければ分からない部分も多くて、やはり現場合わせです。

とりあえず、だいたいの材料を切り出して、どう組み合わせたら良いのかをいろいろやってみながら、穴の位置を決め、穴を開けて、一部分ボルトナットで締めてみたところです。

例によって外の作業ですから、小雨がしっかりした雨に変わり、かつ暴風注意報が出たりすると、今日はここまでかな、となりました。

写真は、まだ横木の長さを決めていないので、横木はありません。キャンバスもまだですね。

さて、どうなることやら。

No.1143 蚊帳の染め(ストールに その2)

2018-03-16 | 工作


蚊帳の染め(ストール その2)

四回目の墨汁に浸してやっと灰色といえるレベルになった様なので、いよいよ呉汁に浸して色止めです。

出来上がった呉汁に一時間浸してから、水洗いして、陽にさらします。

比較しなければ分からないくらいの色合いです。並べてみると段々と色が変わっているのが分かります。










これから一週間程陽のあたるところに置いておきます。

さて、どうなるのでしょう。

とにかく、墨で染める方法が分かっただけで収穫です。

No.1142 本箱 その2

2018-03-15 | 工作


本箱その2

ベランダ廃材利用の作、記念すべき第15作目。(ちょっとオーバー)

既に材料の切り出しとサンドペーパーがけが終わっていましたから、本当は昨日中に組み立ててしまいたかったのです。

しかし、流石に一昨日の九州国立博物館と太宰府散策の疲れが出ました。博物館での展覧会は、知らないうちにかなりの時間歩きっぱなしです。途中茶屋で休んだものの、その後も一時間以上歩いて回ってます。博物館に入ったのが11時くらい、それから17時過ぎの電車に乗るまで、合計7時間程は歩いたことになります。その他、行き帰りを合わせれば、8時間くらいか。疲れるはずです。

で、昨日は家の中で軽く字を書いていただけです。

天気もそろそろ下り坂ですから、一気に組み立てました。慣れてしまえば30分もかかりません。

やっと、思い通りの形に完成です。

解体できるように、ボンドもダボも使っていませんが、コーススレッドの力は絶大です。しっかり固定されています。

本箱としましたが、本も入れますが、はがきサイズ、版画の用紙や作品収納、道具の整理用に使う予定です。

ここで一休み、この季節、外がとても気持ち良いですね。



活躍中の道具達です。


No.1141 染色用呉汁作り

2018-03-15 | その他


染色用呉汁作り

蚊帳のストールの墨染め用に呉汁を作ります。

墨は顔料ということで、呉汁は、顔料の布への定着に必要なタンパク質です。

食べ物としての、呉汁は前に何度か食べたことがあります。美味しいものです。しかし、今回は、染めの定着の為ですから、味はつけませんね。

上の写真は、前の晩から水に浸しておいた大豆です。昔の方法で作るとすれば、擂り鉢と擂り粉木です。

この擂り鉢は百均のもの。時々お茶を擂るのに使っています。

大豆がちょっと多かったのかもしれません。



擂りはじめましたが、やりづらい。擂り鉢がもっと大きくなければダメですね。大きいのもあるはずですが、探すよりも、電動の力を借りる方が早いので、バーミックスを使うことにしました。

直ぐにできてしまいました。



あとは搾って、汁を分離します。180ml程出来上がり。

残ったのは、つまりオカラです。

この結構濃厚な汁を薄めて使おうと思います。