第27話. 霊的な物が普通に受け入れられている日常

2017-01-03 21:16:46 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

先日、正月実家に帰省し、沢山美味しい物を食べて満腹になって、
自宅に戻り、くたびれてソファーに腰かけ、
テレビを付けてボーっと見ていると、漫才の番組をやっていました。
東西に分かれてトップクラスの芸人たちが芸を競うのですが、
芸を見ていると所謂 ”霊”をモチーフにした芸が多い事に気付き驚きました。

“バイきんぐ”というコンビの芸は、
アパートのとある部屋の前住人が、
その部屋に憑りついた自殺者の霊のフリをして、
現住人を脅かすと言う設定でしたし、

“アンガールズ”というコンビの芸は、
変な霊に憑りつかれて困っている人と、
悪霊を払う力が十分にないと思っている自信の無い中級霊媒師の葛藤の設定だったし、

お笑いに霊的なモチーフが普通に扱われている現実に驚きます。
時代的雰囲気なんでしょうか。

以前RADWIMPSの前前前世でも触れたけど、
特に若い方々の中で前世など霊的な事柄が普通に扱われているとすれば、
それは、とても素晴らしい事ですね。
できれば、一時のトレンドではなく、今後もずっと根付いてほしい所です。

こうした霊を普通に扱う姿勢は、
前からそうだった気もするし、
怪談等は江戸時代からの伝統ですし、
でも、これまでは、あくまで怖がる対象、際物扱いであって、
霊的な世界観から生き方を正すという所までは行っていなかった気がします。

霊的な世界観を前提に、
目に見えない存在に見られているから心根も整えよう、
転生輪廻もカルマもあり、
その中で丁寧に愛を持って生きるべき、
と、生き方にまで踏み込んで頂きたいなと、
欲張りかも知れませんが、感じた次第です。

と思っていた所、
今日は、
NHKで『新春スペシャルドラマ 富士ファミリー2017』と言うのをやっていました。
出演者には、亡くなってからまだ成仏しておらず生まれ変わりを躊躇している
小泉今日子さんが演じる次女が出てくる設定で、
執着が取れないと生まれ変われないとか、
ちょっとした言葉が小さな傷となりそれが次第に大きなシコリとなって
独り歩きし、人間関係に大きな影を落とすようになる、
でもその原因が判れば、許す心も出て来るし、そのシコリも消えてゆくと言う話を
面白可笑しく描いていました。
あの『あまちゃん』のスタッフや脚本家、キャストが多く係っているようで、
コミカル且つホッコリした仕上がりでした。
ここまでやって頂ければ十分以上でして、大変素晴らしい事だと思います。
こうした良い傾向が今後も継続し、深みや色んな切り口が出てくると更に面白いですね。

今後の展開がとても楽しみです。

湖畔人