華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ファニエストイングリッシュ

2012年07月03日 21時14分37秒 | Weblog
豪州生活もあと2週間ほどで丸5年を迎えるけど、英語はまだまだ私にとって難しい。働く上で壁になっていることは間違いない。

今日は男性2名を担当。1人はほとんど手のかからない人で、仕事と言えば投薬ぐらい(しかも少量)。もう一人の人は輸血のために入院していた人で、今朝一番の仕事は彼の輸血だった。私はやり方がわからないので教育係のやることを観察。横でノートを取っていた。
約4時間ほどかかってほぼ終了。しかし袋のなかは空っぽになったものの、袋と人体を結ぶ管の中にはまだ血液が残っている。それらもムダにはしないようにこういう場合は管を血液の袋から食塩水の袋にすげ替えて流し込む。それを説明するために輸血終了後、患者さんに
「I need to flush this(私はこれを水で流す必要があります)」(この場合の“これ”は管の中の血のこと)
と伝えたところ、その患者さんはもちろん、隣りの患者さんとその家族まで大爆笑。私はわけがわからずにキョトーン。何か間違えたことを言ったかと思って「私、なんて言いました?」と聞き返しても「なんでもないよ」と爆笑を続ける。「もー、外国人看護師の英語を笑っちゃダメですよー」とか言ってそのときは終わらせたけど、何がおかしいのか全然わからなかった。
帰宅してからもずっと腑に落ちず、もしかして文法がおかしかったのかな?と思ってDに事情を説明したところ、彼も妙な笑顔。

「君のその発音だと“私は脱いで見せびらかす必要がある”になるよ」。

私の英語だと「I need to FLASH this」と聞こえるそうだ。

“Flush”も“Flash”も日本語的英語発音だと“フラッシュ”。私が使ったつもりの“Flush”にはちゃんと“洗い流す”等の意味がある。しかしこの“ラ”の音がやや“ル”を混ぜたような音でないとダメらしい。これがハッキリとした“ア”音を含んだ“ラ”の発音だと“Flash”となり、前述の訳となってしまうそうな。

いきなり看護師が部屋に来て「私は脱ぐわ」的なことを言ったらそりゃ笑うわなー。そして相手は60歳も超えたおじさん。女性に向かってこの間違いの訂正は確かに言いにくいかも。

あとで爆笑の理由を知って私は「ははは」と乾いた笑いを発するのみ。笑い話ですんだけど、心情的には「なんだかなー」。なんと貧相な私の英語力。実は、今日は一日なかなかよくできた日を過ごしたのに、最後の最後に担当外の患者さんに呼び止められ、残念ながらその人が何を言っているかわからなくてオロオロ・バタバタ。まぁ、これは英語がわからないというより、その患者さんの状態がわからなかったので何について話しているかわからなかったという理由もあるんだけど。私の英語力でやっていけんのかしら?とちょっと気の遠くなる思いになってみたり。最近日本語がとっさに出てこなくなってきてるのに(年のせい?)、英語もまだまだってことなら、私の言語力って相当低いってことになるよなぁ。うーん。
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