華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

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2012年08月26日 23時17分48秒 | Weblog
前職の元同僚がこのたび本を出版します。

毒舌!誕生日占い ―ひとの弱みは蜜の味―」(テン・ブックス)
著者:櫻井バギオ
定価:1680円

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イライザは意地悪女の代名詞

2012年08月26日 20時30分49秒 | Weblog
今日も午前シフト。担当は6名で昨日と同じ患者さん。しかし1人で世話をしたのでそれはそれは大変だった。幸い朝のお茶の時間(20分)はとることができたけど、昼食(30分)は当然のようにスキップ。お茶の時間にお弁当を食べておいて正解だった。しかし週末はドクターオーダー等がないので比較的楽なはずなんだけどこの忙しさ。これが平日だったらどうなっていたんだろう?と考えるとドッと疲れた。今日は本当にしんどかったなぁ。
だけど嬉しいことに患者さんから「今までで一番の看護師さん」という言葉をもらった。私のつたない英語でもこのように満足してもらえるなんてありがたい話。モロに英語環境で働いているせいかListeningも少々上達している様子。ただSpeakingはどんどんひどくなっている気がする。焦ったり疲れていたりすると文法がどっちらけ。まだまだじゃのう。

さて。
勤務を始めて一カ月ぐらい経った頃に担当していた患者さんがいる。私は新人なのでナースステーションから遠い病室=症状が比較的軽い人用を担当することが多い。その患者さんも最初は離れた病室にいたけど、諸事情でナースステーション横の病室に2週間ほど前に移っていった。この患者さんは80代のとても話のしやすいおばあさん。今よりもっと“新人”だった私にはとてもありがたい応対をしてくれた人だった。先方も私をとても気に入って(?)くれていて、「退院したら個人的に世話をしに家に来ない?」と言ってくれたぐらい。担当から外れた後も用事があって病室にいくときは必ず声をかけて調子を尋ねるような状態が続いていた。
私は明日明後日とオフで、このおばあさんは明日退院。なので最後のあいさつに、と今日の帰りがけに顔を出した。思いのほか別れを惜しんでくれて「またどこかで会えるといいね」「病院以外でね」と話して別れた。スタッフと患者さんとの個人的な交流は基本的に許されないので、よほどの偶然がない限り難しい。“また”があるかなぁ。あるといいなぁ。

幸いにして今のところ担当患者さんの死に遭遇したことはない。そして退院する患者さんのたいていは「バイバイ、Yoshi!」と手を振ってくれる。子供のころに読んだ漫画「キャンディ・キャンディ」の中で、キャンディが勤める病院の婦長の言葉に「病院ってのは元気になって出て行くか死んで出て行くかというところなんだ!」というのがある(実際の台詞はちょっと違うと思うけど)。この台詞は妙に頭に残っていて、今その“病院”というところに勤めてこの台詞の重さを感じている。
「死」というのは誰にも避けられない事実で、年輩の患者さんには確実に身近なものだろう。人生も終盤に差し掛かり、不本意ながらも世話にならざるを得ない病院という場所で、少しでもいやな思いをしないでいてくれるといいなと思ってお世話させてもらっている。
気持ちだけで技術と知識がまだ全然追いつかないのが現状。もっと勉強していかんとなぁ。

明日・明後日は待ちに待ったオフ。なんか今週は本当に疲れている。明日はちゃんと起きてジムへ行く予定。明日こそしっかり汗をかくぞー。

余談。
「キャンディ・キャンディ」は子供のころ、キャンディのサクセスストーリーぐらいに思って読んでいたけど、大人になって読み返してみるとまた全然違う感想を持った。テリィと別れる場面では自然と涙が流れたなぁ。日本に帰ったらまた読みたい。
キャンディキャンディOP
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