華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

演歌と日本の風景

2013年05月07日 23時02分44秒 | Weblog
今日も引き続き延暦寺。
実は昨日訪れた際アクシデントがあって、肝心の国宝・根本中堂を見逃していた。それを見るために再びお寺へ。到着したらたまたま団体客も到着。一緒になって中へ入っていくと、お坊さんがお話を聞かせてくれるので座ってくださいとのこと。どうやら団体客さん用の説法だったようだけど、運よく一緒に聞くことができた。話の上手なお坊さんで、薬師如来さんのお話などは実に興味深く、楽しく拝聴させていただいた。こういう場所に来て独特の空気に触れると、本当に心がスッキリする気がするなぁ。内容はかなりはしょったけど、Dにも説明したら「すごいねぇ」と感激していた様子だった。

この後は京都北部へ。茅葺き屋根の里・美山町へと向かった。Dに少しでも日本の文化や歴史に触れさせようという父チョイスの観光地。こじんまりとした集落に茅葺き屋根を持った家が並んでいた。新緑が美しい閑静な山間の町。“ザ・ニホン”的な風景をDも楽しんでいたようだった。私は私で風景を楽しんでいたけど、中村美律子さんの「河内おとこ節」を大音量で流して走っていくワゴン車に心を奪われ、そちらをしばし聞き入っていた。あの日本昔ばなしにも出てきそうな穏やかな風景と、祭りでガヤガヤしている様子を思い出させる楽曲のミスマッチが衝撃的だった。演歌に反応してしまうのは以前の職業柄かなぁ。

茅葺き屋根の里を後にして篠山を経由して実家へ。篠山は黒枝豆が有名。季節外れでも黒枝豆やまた栗を扱ったお茶菓子等が見つかるのではないかと期待していた。
ところが。
Dがいびきをかき始めるのを見届けると私にも睡魔が。そして目覚めたらもう実家近くだった。私たちがあまりにもグッスリ寝ていたので、どこにも寄らずに帰ることにしたんだと両親。ほんまに寝てばっかりの旅となった。贅沢な時間を過ごさせてもらって感謝。

ところで。眠りに落ちる前に車内では「上海帰りのリル」が流れていた。頭の中で「リールゥ~」と歌いながら眠りへ。そして意識が戻ったときには三橋美智矢さんの「哀愁列車」。「あぁ、嶋三喜夫ってほんまに三橋先生と似てるんやなぁ」などと考えながら目を開けた。退職後6年経つけど、どうやらまだ少々演歌に反応する体質を継続させているらしい。いい仕事やったなぁ。なんで辞めようと思えたのか自分でもよくわからん。
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