チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

純国産の絹

2008年06月26日 14時27分45秒 | 日記
蚕の蛾が産んだ卵をどうするかと思案していたら
米沢の山岸幸一さんから
おいしいさくらんぼうが届きお礼の電話のついでに保管方法を聞く
「黒色の紙で箱を作り、其の中に入れて風通しの良いところに置いておくといい」
早速作って数々の卵を其処に収める

山岸さんのところ
「今年は2万頭を飼育したので今一番忙しい」
二人の養蚕家が今年は5人に増えて嬉しいやら忙しいやら

いま大日本蚕糸会の肝いりで
養蚕農家の助成が始まった
しかし農協に加盟していない養蚕農家は其の情報に預かっていないので
山岸さんのところは助成のニュースが行っていなかった

しゃしゃり出のチャコちゃん先生
早速助成の話をし
返す刀で蚕糸会のほうにも報告

宮崎の秋山さんや山岸さんは
もう二十年以上も養蚕農家を育てながらご自分の織りに励んでいる
こういう人こそ助成の対象にしてほしいと心から思う

今年から
純国産糸を使った絹のラベルができたが
養蚕家、糸取り、織り、染めの人たちの名前を布に書いて販売
高島屋デパートでは振袖に純国産糸ものが登場

しかし
中国などの外国から糸を輸入し
日本で染めたり織ったりしたものも
日本産となるのだそうな

何か今話題の食品疑惑の精神と
あまり違わない気がする

何事も正直な表示が安心、安全
国産と言うのは
素材からすべてを日本で生まれたものをさすのではないのかしら

みんなが
生まれのルーツを知りたいという風潮は
とてもいいことかもしれない




コメント
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