チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

逆光と順光

2008年11月20日 19時24分43秒 | 日記
今日は美しい富士山の姿
気温が低く晴天になると
都会の富士もまことに美しい

こういう日は
公園の樹木もいろんな姿を見せてくれる

特に今の季節
黄金色に輝く木の葉に当たる光は
息を呑む美しさがある
それも逆光がいい

順光で見るそれはただの枯れ葉

人もそうかもしれないと
歩きながら考える
逆境を経験した人は
光と影の具合に人情味が湧く

男だったら其の影の部分が色気となる

女の場合は妖しい風情か

しかし逆境に負けてしまっては
ただの疲れ果てたおじさん おばさん

乳母日傘の順境の御仁は
あっけらかんとおもろいが味が無い

逆光の樹木を眺めて歩きながら
時折振り返って順光の樹木を見ると
其の能無し状態に
ただ唖然とする

しかし
その樹木も後ろに周り逆光で見ると
一気にその樹木に深みが出る

結局
独りの人がどう見えるかは
見る人の立つ位置によるのかもしれないと思う

そうか
人を一方的に見て判断してはあかんな
あかん あかん

と落ち葉の音を聞きながら気づいた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする