チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

箱物

2012年09月08日 09時37分14秒 | 日記
昨日は朝10時から一流会社表敬訪問5社
セキュリテーの厳しいビルに入り
窓のない広々とした応接間で話し合う

訪問者を威圧するこの雰囲気
外で会うと何でもない若者が
この場では何故か不遜に見える

少なくとも彼らもそういう気配を身につけていることに
気が付いているのだろう
やけに低姿勢で話をする
此方がきものを着ているからと言う理由だけではなさそうだ

「ここは道が狭くてねホラホラあそこから冨士山が見えたのよ」
と同行した男に話しても
「ふーーん」でおわり

オトコは権威に弱い
いまは箱だけが立派なのだという事すら分かっていない
そういう箱の中で仕事が出来る男たちをエライと思っている

しかし
この同行者も4社目では大きな窓から東京の町並みが見えたので
少しリラックスできたようで
東京の乱立したビルを眼下に眺めながら
「つまりは箱男ばかり作っているとセンセイは思うのですね」
「そのとうり」
「何だか息つまる感じです」
「箱の中で仕事をしながら日本経済を培ってきたのよねこう言う会社は」
「だからもう箱からでなくては?ですか」
「うーーん」

箱オトコが急激に目に付くようになったとつくづく思う
国会という箱の中では
駒の並べ方だけを習得した箱男が国を動かしていると信じ込んでいる

あの箱毎どこかにつり上げて別のシマを与える方法はないのだろうか
遙かに見える国会議事堂を見ながらチャコちゃん先生は考えにふけった
コメント
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