「鎌倉殿」という大河ドラマがあったらしいが見ていないのでどういう内容だったか知る由もない
が鎌倉時代は日本人の文化の基本が培われていると思っている
きものが平安時代の下着であった「小袖」が上着になり、貴族の喪服であった直垂が武士の礼装、貴族の遊び着だった狩衣が鎧下に、衣装はうごきやすくシンプルになった。農民も武士になるという下剋上、地方の豪族が「大名」となり、家族も長男が家督を継ぐ、そのための什器の発達、その什器を扱う作法、つまり茶の湯、立花、気香、刀剣、書、和歌など日本独自の文化が芽生えてきた
鎌倉の町は「背山臨水」という権力が安定する街づくりだ
しかしその裏をかいた新田義忠によって、難攻であった海からの攻めにあっけなく敗れた
それは潮の満ち引きの計算をした新田川の闇討ちが功を奏したということ
すべてにいえることだが、一番むつかしいところから攻めるのが実は一番簡単、相手は安心して油断していて守りも薄い
この時代の戦いは、自然界の読みが勝敗を決めていたようにおもう、だから風水は武士の必須なのだ。風水で守り風水で敗れる
この時代の敗れる武士は、自分自身の作法によって逃げていく。城を明け渡すにはその城を美しく飾り立て、佐多に攻めてくる人が落ち着くように花を飾り香をたく、またそのっ作法を理解できるのが武士のたしなみ
鎌倉時代の終わりから出てきた「バサラ大名」いいよねえ
日本人のおしゃれ哲学はここから始まっていると思うね
日本の歴史をこういう角度から見ると、日本はもっと素敵な国に見えてくる