チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

古い布を生かす

2015年01月14日 12時22分12秒 | 日記
日本人であれば当たり前の事だった習慣
きものに充分に手を通したあと
其のきものがまた一枚の布地として生き返り
「どうぞ私をまた別の私にして下さい」
と言わんばかりに笑顔を寄越す

其の布と向かい合っているうち
「布絵」というジャンルで製作を始めた女性がいらっしゃる
「伊藤朱」さん
昨年の秋東京の相模大野にある伊勢丹で「パッチワーク展」に
作品を提供したが
他にぬきんでていて多くの人に感動を与えた

ミュウジシャンのご主人「伊藤顕」さんが各地を演奏旅行で回っているとき
古美術の店によって見たとき
「古い布が隅の方で泣いていたんだよね、だからそのとき店にあるのを全部買ったんだよね」
その布をどう生かそうかと思案していると
奥様の朱さんがパッチワークで其の古布を生かしたタペストリーを造り始めました

其の数が30枚にもなり見事な物ができあがった
布も嬉しそうに生き生きとしている

こうやって生かせる布を持つ日本はすばらしいなと
つくづく思うチャコちゃん先生ではあります
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