チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

白い着物

2024年03月22日 08時59分58秒 | 日記
今朝スマホを開けたらいきなり
「白い着物がはやっています」
という声が聞こえ、場面を見たら大昔「秋櫻きもの塾」で学んだ方で、今は大層な「先生」のよう
素晴らしい、こうして自立し、きものの教えで世界が広がり、人脈もできていい生き方をしていらっしゃるのだなとうれしい

さて白い着物のことだけど
日本が景気のいい時代、きものパーていーというのが頻繁に行われていた
高価なきものをを購入しても着ていく場所がない。という声が高く、きものを販売した店はその責任上、ホテルの宴会場を借り切ってパーていをする

チャ子ちゃん先生は招かれてご挨拶というお役目が多く、その時着ていくきものに苦慮した。そして考えたのが「白い着物」を着るということっだった
白は誰のきものも邪魔をせず、壇上での挨拶にも映える

先輩たちは「白い着物って縁起でもない」と大反対、だけど私の着る理由を聞いて納得
「時代ね」
という言葉が返ってきた

それ以来白いきものは私の定番になっていて、その後オーラソーマという色彩鑑定をするにあたって、ていちゃーは必ず白を着るという決まりがあり、きものを着て教えていたチャ子ちゃん先生は、白い着物が重宝した

白にもいろいろあって
一枚は本当の白生地を着た、丹後で白生地の取材をしたとき、白生地でもいろいろと紋様、つまり地紋なのだがその地紋がなんとも美しい
乱菊の地紋を見つけその中心にスワロフスキーを埋め込み楽しんだ

このスワロフスキーは大内順子さんが日本に初めて紹介したもので、二人でどうやったら生地にはめ込むことが出来るのかを考えあったことも懐かしい
竹で白が染まるということを教えてくれた人がいて、早速岐阜の竹で染めていただく、真綿のような白に染まり、織人が真っ白だと寂しいからと、ヨモギで染めた糸を薄く入れてくれたのだがなかなかの出来栄え

白樺での白染めは高橋孝之さんの草木染の原点になった
白の種類は多い、今度はいろんな白を染めてその糸で着物を作ってみたいと思う

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