氏神様に子供の成長を報告するという習わしはとても美しい
神との付き合い方の正しい姿だと思う
日本の国の神様は「すべてのものにかみやどる」ということで、人はそのモノに対しても感謝しながら日常を過ごしてきた
特に子供の通過儀礼はもっとも大事な行事
子供が育つことのうれしさは親はもちろん、その周りの大人たちの希望の星でもある
幕末日本に来た外国の文化人たちがこぞって日記に書いている文言は
「この国の子供たちは目がキラキラして元気がよくいつも笑顔に満ちている、大人たちはみんな子供を大切にしている。実にほほえましい姿だ」
常日頃は母親の手製の粗末な着物を着ていても、この通過儀礼の日は一気に晴れ着に手を通す
親たちはその晴れ着を購入するために、日頃から少しずつ少しずつお金を貯金してこの日のために新しいものを購入する
しかし
それは全くその場限りというのではなく、三歳の子が着た着物は、のちには裏や襦袢にする
五歳の祝い着は大人寸法に織り込んで仕立てをする、七歳の祝い着もそう。必ず後に役立つ仕立てをして決して一回きりの消費ではない
其のため肩揚げ、腰上げがある
帯ももうこのころからつけ帯だ、大人用のものをたたんで小さく見せている
今は既製品やレンタルが多いので一回限りの祝い着になっているが、モノを大切に着るという心配りが祝い着にも見える
祝いの膳も地方で様々だった
いろんな地方の取材をしたが、まるで婚礼の披露宴のような豪華な地方もあった
子供はみんなの宝という思いが強い時代があったのだ
今日のチャコちゅうぶはこういう話をしようと思う 20時から
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