チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

吉田加奈子

2014年05月30日 09時21分24秒 | 日記
吉田加奈子はチャコちゃん先生の元に17年いた
学生の頃から出入りしていて
色んな体験を一緒にしてきた
青春まっただ中から大人になっていく姿を見てきた
5月31日を最後に実家に帰っていく
そこでチャコちゃん先生といた17年間が生きることを今はひたすら祈るばかり

あの晴れやかな笑顔
チョットのことでも大声を出して周囲を慌てさせる叫び声
どんな人にも温かなもてなし

それでいて
出しっ放し、置きっぱなし、やりっ放しの三連発
その都度チャコちゃん先生に叱咤されているが
17年間これは直らない

彼女の一番の大仕事は
2年がかりで行った「大日本蚕糸会」の貞明皇后助成金の研究
チャコちゃん先生が不得意の研究論文を見事にまとめてくれたこと
セリシンの付いた着物と
セリシンをとってしまったきもの
さらに塩漬け繭の糸を使うことと乾燥繭の糸を使った差違

其れを着心地での差違を科学的に立証をしようとした研究
この研究はチャコちゃん先生はかねてから最もやりたい実験で
皆さんの理解のもと其の研究を始めたが
吉田がいなかったら論文は完成しなかったかもしれない
ありがとう

今度はこの秋櫻舎を「実家」として帰っていらっしゃいと言っている

この研究の結果やはり江戸時代までの絹の良さが実証できた
絹の大量生産を始めた明治時代から
着物の将来は厳しい物になっていたのだと云うこともーー
今この時代だからこそ「循環衣裳」としても着物の存在をアッピールしなければと思う

6月1ひから
あのお日様のような笑顔が消える
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