チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 384

2020年10月21日 09時24分04秒 | 日記

いよいよ袷の季節になった

昨日は毎月第三火曜日開く「彩・色いろ」の第九回目、秋色の着物を着た方が多かった

連続講座なのだが無欠席という方は一人もいない、出入り自由の会でもある

講義をする方は何回か同じ話をすることになるが、聞いてる方は復習になるので良いのだそうだ

第九回目は「日本婚礼の色」について講釈を垂れた(笑い)

 

神代の時代から「結婚」という儀式の神聖さは変わらない

それはどうしてかということに頭が行く

陰と陽の結合によって新しい命が生まれる。それによって人類の発展が広がっていく

 

婚礼は初めから「白」が基本になっている

勿論古代は「生成り」だ

日本人は「白」を光としてみている、光に身を包むということが神聖なのだ

 

人生の筋目は「白」を用いることが多い

出産前の腹帯、産着、白無垢、死装束、斎服、武士の切腹

白をこよなく愛する民族だとつくづく思う

 

時代によって婚礼衣装が異なるので当然その時代を背景にした色が用いられる

色によって時代を読むこともできる

来月は「時代と色」をテーマにしている

この講座最終的には「自分のマインドの色を探す」ということになっている

来月からでも遅くないぜひご参加を面白いぞ

 

色は語る

本当に語る

好きな色と似合う色が違うことが多い、それは自分自身の思い込みなのだと感じる

自分自身が自分がどう思っているを、用いる色で解説が出来る

色はその人自身を語るのだとつくづく思う

 

色の陰に自分を隠してしまうこともできる

ある色彩心理学者が「色の神様がいて色をもてあそぶと必ず色のしっぺ返しが来る」

と怖いことをチャ子ちゃん先生に告げた学者がいらっしゃる

 

しかし今だに「色をもてあそぶ」ということが、どういう意味を成しているのかよく理解できない

その時お聞きすればよかったのに、その言葉の強さに押されて聞きそびれてしまった

色を追求して相手の心を読んではいけないということなのかな?とは思っている

 

日本人は植物染料から色を作り出してきたので、色の多さに驚くが、更に一つ一つの色の名前がこれまた美しい日本語だ

色にこのような名前を付けて色を尊ぶ民族は日本人しかいない

色の神様もきっとご満足

11月は17日午後1時から場所は四谷地域センター

レジュメを作るのでメールでお知らせを info@kosmos.ciao.jp


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