チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

手作りとーふ

2013年08月08日 09時40分52秒 | 日記
10年くらい前までは手作り豆腐の店はここかしこにあった
新宿でも大ガードの傍に手作り豆腐屋さんがあって
そこの豆腐屋さんが毎朝ピーポーピーポと笛を吹いて売りに回っていた
まだ本当に10年前だ

我が家の近くにも手作り豆腐屋さんが2軒もあって食べ比べしていた
そのうちの一軒は日経新聞の記者さんの実家で
「朝駆けを得意ですよ」
と笑って水にテを入れて豆腐を掬ってくれていた
そう豆腐屋さんは朝3時から起きている
朝駆け得意になりますわ

でもそれらの豆腐屋さんはみんな姿を消して
豆腐をデパ地下で買う羽目になってしまった
そうするとどうしても買う回数が減り
豆腐との縁が薄くなる
豆腐はからだが冷えるので夏にはもってこいなのだがーー
冷や奴は夏の季語でもある

月一回我が大分の上野丘高校の同期会が行われているのが四谷
多いときで15人ぐらい集まって賑わっている
その居酒屋の隣に今時珍しく手作り豆腐屋がある
いつも買って帰ろうと想うのだが
帰るときには締まっている

それで昨日久し振りに顔を出すことにしたので
タッパーを持ちケーキの入っていた紙袋持参で勇んで出かけ
木綿豆腐を二丁ゲット
「氷を入れておきましょう」

皆の待っている居酒屋へと入ったら
この会の主催者だったkクンが7月27日に亡くなったと聞かされ
「えっ」
と驚いて紙袋を落としかけたらこの居酒屋の主人がナイスキャッチ

kクンは大毎オリオンズ時代の花形選手で
我が高校唯一のプロ野球選手だった
体もがっちりしていていつも明るく朗らか
病とは全く縁のない人だと思っていた

今年の春も元気だったが何か影を感じたので
「どこか悪いンじゃあないの?」
と聞いたら
「女房が入院していてね」
という
チャコちゃん先生も顔を出さなかったけど
彼もそれ以来顔を見せなかったのだそうだ
お葬式は家族だけで行ったとか

いづれ納骨が終わったらみんなでお墓参りしようということになったけどーーー

豆腐好きのk君を思い出し
カナシイ冷奴を皆で食べた
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