今でも残る豪邸は富豪の文化遺産
都内の庭園のほとんども富豪の文化遺産
昭和初期というより日本が大東亜戦争で敗れるまで、侯爵、公爵、伯爵、子爵、男爵という貴族階級があり、其の上に宮家、皇室という階級があった
「こうこうはくしだん」というように小さい子もそらんじていた
その他にも
豪商、主に呉服屋(のちに百貨店になる)酒造り、農家の取り締まりのような庄屋、糸や、銀行や、などなど金持ちの階級は「ものの生産の総合問屋」のような役割をしていた
富豪であるためにはまず「奉仕」が必ずセットである
社会奉仕をしない富豪は軽蔑されていた
富豪は礼節を重んじ、作法を身に着ける
そのための学びをしっかりとする
女学校は「作法の時間」というのがあり、お辞儀や言葉使いなど女としての教養が教えられていた
姉たちの話によると
豪邸に行きそこでの食事のマナーや、春夏秋冬の暮らし方や家のしつらえ、美術の鑑賞などがあったらしい
そういうお屋敷には本物の絵画があり、家具や什器は美術品でその取り扱いなどが学習になる
それらの美術品はその家の主が直接職人にオーダーして作らせる
もちろんきものや帯も呉服屋を通してあつらえるのが当たり前、洋服も仮縫いから始まる
洋裁店に行く人は一般人で、こういうお屋敷では職人が通ってくるのだ
キセル一つ、靴一つすべてオーダー
オーダーする側も勉強、作る側も勉強
こうしていいものが出来上がってモノの命を大切に使っていく
昔の富豪は建築にも家具にも、庭造りにも研究しながらそれぞれの格式によって作り上げていく
いまだにいいものを見ることができるのは、この時代の富豪たちがいかに文化度が高かったか、ということだと思う
都会では、その屋敷や庭を壊し、今成金の住むタワーマンションの乱立
これもありの時代かな?
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