真っ青の空を背景に、色づき始めた木々の葉っぱが、お日様の光を受けて神々しく輝いている
今日は風もなくその光を静かに眺めている時間が幸せ
この空気感って何か遠い昔に感じたなつかしさがある
あなたもそういうことを感じることが在りませんか?
ひょっとしたら記憶のない幼い日かもしれないし
もっともっと昔に味わった前世なのかも
「この風、昔受けたことが在る」
「この景色の中に身をいたことが在る」
こんな思いを持つとき、私が今の私ではない、はるか過去の私に会っているのかもしれない
そこで私は何を考え、何をしていたのだろう?
そうして自分自身を俯瞰して眺める別の私が存在していて、別の私に少し身をゆだねてみる
予知夢を見る人は多いと思う
アメリカ人が日本の文化に挑戦する
というテーマのページを作ったことがある一年の連載で、伝統文化の体験をしてもらう企画だった
そのころ英語の個人レッスンを受けていて、チャ子ちゃん先生が日本語を教えるという「バーター方式のレッスン」をしていたのでその先生をモデルにした(彼は日本語がうまくなり、日本語を翻訳して英語で童謡を歌う歌手となって今も活躍中。対するチャ子ちゃん先生はからきし英語は上達しなかった!教え方が悪いんだよ)
茶道・華道・能・文楽・歌舞伎・香道・短歌・俳句などなど着物を着ての挑戦、その中で美濃の関の刀鍛冶のところへ行ったとき、その家の暖簾をくぐった瞬間!彼が号泣した。体が崩れ落ちるように座り込み只泣く
何事!
とみんなあきれたとき、彼は私の着物の袖を引っ張って
「ナカタニさんボクここにいた!」
「ゆっくり英語で話して?
まだ自分のややこしい気持ちは日本語では言えないので、辞書を片手に聞き取ると
「暖簾をくぐった瞬間に、自分が烏帽子をかぶって刀を作ってる画像がみえた」のだそうだ
懐かしくて懐かしくて、自分の本当の故郷に帰ってきた感じがしたという
そのあと刀鍛冶の装束をつけて仕事を始めるとうまいうまい、形もよく、そのまま刀鍛冶になれそうな腕前であった
前世とか全く信じない編集やカメラマンたちが驚き
「なんだか人生観が変わったな」
と帰りの新幹線で異様に盛り上がってしまった
「みんな何かの専門だった時代があるのよ、そのことを思い出したらなんでも上手にできるわよね」
とまとめたチャ子ちゃん先生
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます