チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

久しぶりの官邸デモ

2012年09月16日 09時36分44秒 | 日記
八丈島の町会議員岩崎由美さん(FBの友達でもある)と官邸デモに出かけた
私は三回目由美さんは初めて
議員会館にいた由美さんと合流し歩き始めたが
「此の横断歩道は渡れません」と機動隊
「なぜ?」
「そういう決まりになっています」
「どなたがそんなきまり作ったの、天下の王道ではありませんか」

「比佐子さんいい地下に入ろうよ」
と由美さんイイコぶる
チャコちゃん先生はこう言う理不尽なことには生まれつきかみつく癖があり
絶対に相手を負かす自信があるのだが今はその才能を生かせない

で地下をくぐって官邸近くに行く
と前二回とは打って変わって機動隊統制が行き渡っている
デモ隊はおとなしく機動隊の指示のまま
誰一人反発している人はいない
しかもデモ隊は分断されていて
シュプレコールをするグループ・演説をするグーループ
見物をするグループと分けられていた

「演説聞きに行こう」
とこれまた延々歩いて議事堂の交差点を隔てた前に行く
すでに福島からいらした人が
「マスコミは取り上げてくれませんので今はこう言う状況です」
と話をしている「なるほど」と見知らぬ人たちとうなずきあう

共産党の委員長や国会議員たちは熱心だ
毎週ここへ来て国会での現状を伝えているという
暑いけど身8つ口から風が通り抜けて
「きものってほんとうによくできているなあ」
と変にきものの構造に感心しながら演説を聴いている

国民の生活党の森さん始め議員さんたち、社民党の福島党首などは良く演説をするのだそうだ
「小沢さんも来たら良いのに」
「セキュリテーの問題もあるけどチョット格が違う別のことでがんばってくれているから」
「そうなんだ」
「それにマスコミが作った小沢は嫌われ者になっているしね」
「だからこそ本当のご自分をアッピールすると言うのは?」
「色々意見はあるみたいだけどね」

前二回は集まった人たちが官邸に向かってシュプレコールだけで歩きついに人がいっぱいで
官邸の周りの道は人で埋め尽くされていた
機動隊はなすすべもなく棒立ち状態だったが
今は規制通りデモ隊を動かしている
機動隊にも余裕が出てきた

しかしそれでも先週の金曜日は23回を迎えたといっていた6か月毎週だ
それでも政府は何一つ歯牙にもかけず悪政へひた走りしている

「由美さんお腹すいた」
「八丈島の魚を使ったイタリアンにしない?」
「いいいい」

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化けの皮

2012年09月14日 11時05分46秒 | 日記
化けの皮をかぶっていると意識している人の皮は
必ず皮がはげるけど
皮のまま生きている人の皮はもうそのままくっついているので
はげない
はげることを期待してもダメ

皮をかぶって人生を最後まで送ることができるかといえば
それはどうもできないようだ
そういう人の末路はやはり悲惨
何事も人生は帳尻が合うようにできていると思う

皮に凝り固まって生きている人をあれこれ言うより
そういう人を相手にしないことの方が賢い
あれこれいう事は少なくともその人に期待がまだあることだと思う

いま私たちは人間勉強のモデルに欠かせない人ばかりが表に立っている
実に勉強し甲斐があるとチャ子ちゃん先生は思っている
世界中見渡しても
こんなに多種多様のモデルがいる時代は少ない

自分自身の魂を磨くいいチャンスをいただいている

街中で「モナ男」といわれる細野氏
その方の支持企業の名簿を草のものに見せてもらったら
なんとなんと原発村の企業が名を連ねていた
彼もついに原発まみれになってしもうた

こういう名簿も名のない大衆の間を駆け巡る世の中だ
もう「私たちだけが知っている」というマスコミや特別な人たちが
特権を振りかざす世界ではなくなりつつありますな

真実を知るには相手にクリーンさを求めるのではなく
自分がクリーンになっていれば瞬時に真実がわかる
そういう時代だと思う

自分をひたすら磨いていれば占い師より未来が見通せるーーと
ちょっとえらそうなチャコちゃん先生
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100円ローソン

2012年09月13日 13時01分27秒 | 日記
普通のローソンの三軒隣に100円ローソン出店
角を曲がってサンクス
信号を渡ってフアミリーマート
半径百メートル以内に四軒のコンビニ

100えんローソンに入ってみる
野菜から日常品から100円中心
100円ショップとはまたチョット雰囲気が違う
雑多な感じではなく食べ物が中心だ

この町十二社は住む人が大きく違ってきたのだろうと思う
バブルのとき都庁が建つと云うことで地上げ屋が根こそぎ買い上げて
一気に町の雰囲気が変わった
狭い敷地にもビルが建ち
お屋敷跡は5軒以上の建て売りが建つ

町の様子が見事に変わった
その代わり道が広くなりそのため熊野神社の敷地が狭くなった

花街の面影が残りどこからともなく三味線の音色も聞こえていたが
そういう家はとっくにビルになっている
近づいてはいけないと言われていた「キーセンパーテイ」の館跡も
いまはマンションになっている

そこのマンションに住んでいる人は当然前の建物など知らないだろう

そういえば鉄格子でかこった「やくざさん」が住んでいたお屋敷も
今はマンション

足場が良いと云うことも有り家族が住むと云うより単身者用のマンションが多い
100円ローソンが出来コンビニが多いのもそのせいかもしれないと思う

コンビニが出来るたびに町の様子が変わってくる
そしてそこに住む人たちも

いつも楽しみに買い物をしていた手作りの和菓子屋さんも廃業した
コンビニでも和菓子を売っているし安い
味は明らかに違うのだが一つでも購入できる気軽さがある
豆腐やお茶やはとっくに店を閉めた

熊野様にがんばってもらってこの町を守ってほしい

コンビニには公園に住む浮浪者もやってくる
100円ローソンは彼らにとって有り難いかもしれない
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大久保玄才さん

2012年09月12日 17時41分06秒 | 日記
「変わりませんね」
と言う言葉充分にお世辞だと分かっていても何となくクッ
今日は30年ぶりに会った染色作家「大久保玄才」さんに
そのお言葉をいただき喜んでいるチャコちゃん先生

玄才さんのデビューは衝撃的であった

其れまではきものは古典が最高でそれ以外の染色は考えられなかった
更に京都では分業で細かに作業が分かれていて
何もかも一人できものを完成させることすら考えられなかった

ましてや柄のセオリーなど無視して色のおもしろさを私たちに見せてくれた
更に玄才グレーというモノトーンのコウデイネーとも珍しかった
新しものの好きなチャコちゃん先生飛びついて取材した

黒い詰め襟のジャケットスーツに赤いフエラリーだったかな
自動車を動かしていた

グレーと云っても100鼠48茶の江戸の色を近代化しているので
今流行ってるモノトーンのきものとは全く別格

「色がなくてどうやって着るの」
と言うような意見もあったが
色にパワーがあるので洋服感覚で着たい女たちの支持を集めた

何よりも玄才ブームのおかげできものが一変した
若手の染色家は従来の模様を描くのではなく
色を塗ったくったようなものが大流行
中には金銀箔を貼るだけの人も
きものがかわった

「伝統を壊そうと必死になって新しいきものに挑戦したけど
今になったら伝統を理解しないと新しいことは出来ないかがよく分かる」
だからこそきちんとしたきものを作り続けたい
と仰っていた

実はチャコちゃん先生もそう
きものってこの世からなくなっても良い物だろう
もしきものを残すのであれば伝統に縛られてはいけない
と言う思いが強くてきものを研究し始めたのだった

しかしいまは
同じように伝統を理解しないと新しいものは生まれないと思うようになった
だからこそ
きものを通して日本の文化を見直していきたいと考えている

「30分会いましょう」と再会したが結局2時間東京駅の喫茶店で話し込んだ
お互いに仕事をし続けているのでこうやって再会し自分たちの使命を確認できる
長いことお会いしていなくても同じ未来を見ていれば
必ずまた巡り会える

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ドナルドキーンさん

2012年09月11日 14時07分40秒 | 日記
ドナルドキーンさんはついに日本に帰化なさった
日本をここまで好きになった源は何でしょう
日本人があまりにも日本をないがしろにするので
遠くの大きな力が日本人の自覚を促すために
ドナルドキーンさんを差し向けたのでは無いかと思ってしまう

日本人は本当に日本を理解しない
理解しようとする人が少ない
あの第二次世界大戦で日本が敗戦して以降
諸外国に近づこう追い越そうとしたあげく
日本の文化がなおざりになったのだと思う

人によっては明治維新以降追いつけ追い越せの時代だという
その時代日本の文化を捨てようと躍起になっていたとき
メトロポリタン美術館では「日本部」をつくり
日本の芸術品を必死で集めた

おかげでと言うのはおかしいが
そのおかげで多くの日本の名宝は戦火で焼けなくて済んだ

ドナルドキーンさんも日本の捕虜を人間として尊重し
日本文化のさまざまなことを聞き出している

日本人が気が付かない日本人の美点を
ドナルドキーンさんは「優しさ」といった
アメリカはもちろんヨーロッパや亜細亜の国々をことごとく回った挙句の
「日本人は優しい」
この言葉には重みがある

この優しさゆえに日本人は多くのことをゆるしてきた
今もまさしくそうなのだがその優しさを逆手に取っている同輩は許しがたい

ドナルドキーンさんは日本人に誇りと自信を与えてくれる
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箸にも棒にもかからない

2012年09月10日 07時49分55秒 | 日記
箸にも棒にもかからない
この言葉通りの方がいま日本のトップに君臨している
これを許しているのはほかならぬ私たち
自分が行使できる一票を軽んじていたのだと思う

放った草によれば
かのお方は自信満々だそうな
なにもかも自分を捨ててかの国のために尽くしているので
絶対に自分がその座から降ろされることはないと信じて疑わないらしい

それのもっとひどいのは
その人の所属する党の国会議員
お金をあてがわれ牙を取られてしまった

お金は大事チャコちゃん先生もほしい
しかし
彼らはごっそり抜けた離党者の党費までも
ぽっけ内々にできるのだという
それが目当てで離党などするはずもなく
まして党首に逆らうことなどあってはならないのだという

情けない日本人
日本人ってこんなにもいやしい国民であったのか
隣国から日本人の狡猾さを責められても言葉を返せない

どうしたらいいのだろうと途方に暮れるばかり

しかし目を小さいところに向けてみると
本物の人間たちが日々の暮らしをシンプルに高潔に暮らすことに
日々鍛錬をしている

出雲の方では老人たちに向けて体を総とっかえできる呼吸や運動を広め
医者通い、薬漬けから解放された人たちが元気に暮らし始めた

それぞれの場で自分自身でできることから本当の人間の道を始める
そういう動きがあちこちに出てきたことに目を向けよう
箸にも棒にもかからない人たちのことは
本当に生きている人から見たら
川面に浮かぶ病葉かもしれない

病葉は漂いながらいづれどこかに消えていく
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箱物

2012年09月08日 09時37分14秒 | 日記
昨日は朝10時から一流会社表敬訪問5社
セキュリテーの厳しいビルに入り
窓のない広々とした応接間で話し合う

訪問者を威圧するこの雰囲気
外で会うと何でもない若者が
この場では何故か不遜に見える

少なくとも彼らもそういう気配を身につけていることに
気が付いているのだろう
やけに低姿勢で話をする
此方がきものを着ているからと言う理由だけではなさそうだ

「ここは道が狭くてねホラホラあそこから冨士山が見えたのよ」
と同行した男に話しても
「ふーーん」でおわり

オトコは権威に弱い
いまは箱だけが立派なのだという事すら分かっていない
そういう箱の中で仕事が出来る男たちをエライと思っている

しかし
この同行者も4社目では大きな窓から東京の町並みが見えたので
少しリラックスできたようで
東京の乱立したビルを眼下に眺めながら
「つまりは箱男ばかり作っているとセンセイは思うのですね」
「そのとうり」
「何だか息つまる感じです」
「箱の中で仕事をしながら日本経済を培ってきたのよねこう言う会社は」
「だからもう箱からでなくては?ですか」
「うーーん」

箱オトコが急激に目に付くようになったとつくづく思う
国会という箱の中では
駒の並べ方だけを習得した箱男が国を動かしていると信じ込んでいる

あの箱毎どこかにつり上げて別のシマを与える方法はないのだろうか
遙かに見える国会議事堂を見ながらチャコちゃん先生は考えにふけった
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笙独奏

2012年09月06日 09時27分00秒 | 日記
昨夜は世にも不思議なコンサートに行った
笙の独奏会宮田まゆみさんサントリー小ホール

会場は9割の入り平均年齢は高い60代か
招待いただいたサチコさんに
「ねえ笙だけの演奏なの?他には何もない?」
何回も問いただしうるさがられる始末

ほんとうに笙だけ
静かな音色が睡魔を呼ぶ
実に気持ちよく深い瞑想状態になる

演奏者は笙で顔が隠れているので「見る」という動作がなくなる
そのために静かな音色に集中しようと軽く目を閉じ耳を傾ける
そのうちほとんどの人が心地よく眠ってしまう

宮田まゆみさんは2時間ぶっとうしで独奏
何とも不思議なコンサートでは会った

ジョン・ケージが宮田さんのために作曲した10曲
一曲が10分ほどなのだがチャコちゃん先生の耳には
ほとんどその違いが分からない
ただ気持ちよく引き込まれていく

笙というと雅楽の中の一つという貧しいチャコちゃん先生の知識は
見事に覆され
この笙の独奏会という独特の雰囲気にはまりそうだ

笙という楽器の音色をアメリカの作曲の心を動かしたことも嬉しい

終わってレストランでお会いしたが少女の雰囲気を持った方だった

宮田まゆみさんをご存じの方もいらっしゃると思うが
海外で幅広く演奏活動をなさっている
国立音楽大学の客員教授

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百人一首

2012年09月05日 16時29分09秒 | 日記


日本の言葉の原点は「和歌」にあるという講義を受け
何でも染まりやすいチャコちゃん先生
帰ったらすぐ古今集や新古今集を紐解いた
そういえば誰かも云っていた
日本を深く勉強をするには「和歌」を読むのが良い

しかしすぐ脱線するチャコちゃん先生
古今集を眺めていて
「そうだ百人一首で秋の歌を見つけよう」
とカルタを取り出す

秋の札を一枚ずつ並べ
下の句まで揃えていたら毎晩10時に就寝と義務つけていたのに
おもしろくって気が付いついたらその時間はとっくに過ぎてしまった

何が面白いって?
秋の句を詠んだひとがほとんど男だよ
まず天智天皇「秋の田の刈り穂の庵のともあらみーーー」
寂蓮法師「村雨の露もまだ日ぬーーーーー秋の夕暮れ」
猿丸大夫「奥山にーーーーー秋はかなしき」
微妙なくを入れれば20首はある
なんと5分の一

しかも男の句

風情があるのか
自然を見る目が深いのか
ゆく季節を惜しむ心根が優しいのか
単なる哀愁か

何故女に秋を詠む人がいなかったのだろうと其れを考えているウチに
すっかり夜更かしをしてしまった

同じ時代清少納言、紫式部、小野小町とそうそうたる歌人が存在している
これは選んだ藤原定家の方に問題があるのかもしれないと
今度は何故この百人を選んだのかが気になってくる

今まだ結論は出ていない

しかしこれも大人になって気が付いたこと
賢い人はもっと早くに気が付きもう結論は出ているのかもしれないがーー

しかしいまは「もののあわれ」にしたる
そう言う時代ではなさそうだ
自分の存在そのものがあわれになりそうだもの
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掘り起こしの文化

2012年09月04日 14時35分43秒 | 日記

日本人はよく他国の文化を真似するといわれるが
そうではない
もともとあった文化が掘り起こされているにすぎないと
識者がいっていた

そうかも
いえ絶対そうだと思う

国家の話ではなく自分自身のことを思っても
そういう事が起きる
眠っていた物が何かの拍子に揺り動かされ
「あ私にはこういうセンスがあったのだ」と驚く
真似をしているわけではなく

水の中に竿を入れた瞬間魚が食いついたという感じだ

これはどなたにもあるのではないだろうか
抑えどこが定まると次から次にアイデイあが浮かんできたりする
それが
「掘り起しの文化」なのだと

昔から人間の潜在意識はほとんど使われていなくて
火事場の馬鹿力みたいに
何かの刺激が入ると一気にその潜在意識が活動を始める
それを
村上和男博士は「スイッチオン」と呼んでいる

「オン」は大体他から刺激によることが多い
映画を見てハッとする
人の話の中でハッとする
音楽を聴いていてハッとする

ころんでけがしてハッとする
裏切られてハッとする
病気になってハッとする
だからぼんやり生きていてはいけない

とにもかくにもスイッチオンのチャンスはあちこちにある

その都度なにかが掘り起こされる

人生はやめられないね

昨日識者の夫人が
「私は楽しくないと生きていたくない、だからこの主人といると楽しくていい」
スイッチオンの競争している夫唱婦随のおふたり
あいらしい

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