チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

大麻畑

2013年07月11日 09時15分39秒 | 日記
大成長した大麻畑を取材してきた
熱い暑い
そんなこと言ってられないけどその大麻畑にはいったら
ぴたりと汗が引き涼やかな心地よい風が出迎えてくれた

此の地の大麻は繊維をとるのが目的なので「毒性」の全くない大麻
たいていの人は此の畑通り過ぎてしまう
册も何もないこんもりとした林だ

自生の大麻は小さいとき田舎にお墓参りにいったとき良く目にしたが
こうやってきちんと育てられているところは初めてで
興奮するくらい嬉しかった

大麻は自然の雨だけで水は充分なのだそうだ
肥料は枯れた大麻の葉や忌を焼きその灰が肥料となる
そして真っ直ぐ伸びていく
その大麻は90日で3メートル伸びるのだからその成長度は半端ではない
昔の人がその成長ぶりを見て「麻のは文様」を考案したのもわかる気がする
とにかく自然をしっかり見ていなければそれはかなわない

一番よい繊維が取れるのは山あいで育ったものらしい
山の多い日本では大きな樹木と一年で育つ大麻はお互いに強調し合って
育っていたのだろう

大麻を「たいま」と呼んで恐れるのはいつまで続くのだろう
神事のしめ縄その他一切の神事用、蚊帳、下駄、畳、太鼓、タコの綱、横綱の綱
数え上げたらきりのないほど大麻の需要は多い

ビニールのしめ縄なんて神様は降りていらっしゃらない


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3/11の日から売りあげ「ゼロ」

2013年07月09日 09時06分03秒 | 日記
東北地震から此方100年続いた呉服屋「きものの売り上げは見事にゼロ」
昨日地震以来久し振りにお顔を見せて諦めきった表情で話して下さった
ご本人は元気だが
老舗の店を守っていく事が出来なくなっている
売り上げはないのに固定資産税などの税金は容赦なく請求される

小沢一郎さんが仁徳天皇の無税の話を一生懸命なさって
せめて地震に会われた方達の固定資産税はゼロにしようと申し入れていることを
此の女将さんも知っていて
「どうしてそれを政府は聞き入れないのかしら」
となげく

家や土地を売りたいが買う人は皆無
みんな家は地震で壊れ津波があれば海に流される
そう言う家屋敷を持っていてもそこに固定資産税がかかるのだから意味が無い
といって買ってくれる人はいない

「皆さん何を着てらっしゃるの?」
「みんなユニクロそしてリュックそのリュックの中に財産のすべてが入っているの」
「すぐ逃げられるように?」
「そう」
「結婚式などおめでたいこともあるでしょうに」
「みんな平服で会費婚」

夜の帝王を気取っていた旦那衆もみんな早く家族の元に返り
歓楽街も開店休業
「家に居着かなかった旦那に対する寂しさからせめて美しいものを身につけたいと思って
きものをお買い上げ下さった方達もみんなユニクロよ」

この国の政府は田舎を見捨てているわねーーと

大金になるものは全部うって従業員に退職金を渡し解雇
身軽になったのでナニカできることはないかとご相談にきたのよ

チャコちゃん先生チョットひらめいたことがあったので
早速ご紹介してみることにした
うまくいくと良いな

女将さん少し元気になってお帰りになった
仁徳天皇の政治が早く出来るといい
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布は生き物

2013年07月08日 11時12分31秒 | 日記
お父様の二枚の羽織を何とかしたいというMさん
おばあさまの留め袖を今に生かせないものかとHさん
二人の思いを見事に仕上げた東京友禅の染色家上田環江さん

「どうしたら良いかと考えているときに布からいろんな思いが伝わってくるんですよ」
二枚の羽織は両方とも縦縞でしかも渋い色合い
それを上田さんは縦縞に縫い合わせて見事な滝縞のような
一枚のすてきな縞模様が出来上がった
どんな織り手もココまでは考えないだろうな

そしてHさんの留め袖
当然おばあさまのものだから黒地は色が変わり羊羹色になっている
そこに元々裾模様の中で飛び散らしてある小花を一つ一つ手描きし
上半身の無地場を全部埋めてしまっていた
更に裾模様の金箔に手を入れて新品同様に

荷物を解いて出て着たその二枚のきものにセキドとチャコちゃん先生喚声!
そして胸が熱くなり涙がこぼれてきた

きものを心底愛している人でないと
こんなにスバラシイ再生は不可能
何という心の温かいお人なのだろう
早速お礼の電話を入れるがもう声にならない

「手を入れる度に布が生きかえっていくんですよそれを見るのが楽しみでーー」
さすが女流作家何回も自分の身体に布をまいて
ココをもう少しテを入れようという感じで仕上げたらしい

「白地に描く方が簡単だったでしょうに」
「それはその方がやりやすいけど、おばあさまやおとうさんも喜ぶきもの作りですもの
やりがいがありました」
パズルのように頭を使ったのでぼけ防止になったと明るく笑って下さった
有難う御座いました
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小暑・棚機

2013年07月07日 10時04分28秒 | 日記
昨日梅雨が明けたというそして今日は小暑
これから一ヶ月が夏本番
あっという間に植物が萎えてくる
大地の気をくみ取れない植物が一杯
可愛そう

小暑・棚機と天体も忙しい
何もかもが忙しく回っている
その忙しさに振り回されないように暮らさないと

毎年新暦の棚機ではお星様を見ることが出来ないけれど
今年はしっかり見えそうな今日の天気

天体では明日が新月
太陽と月が並ぶんだ
そのとき地球にもたらすエネルギーは一体どういうことに

天と地
常に連動しているので天からも目が離せない
空を見上げる癖が付くと
空はいろんな子とを告知してくれると感じる

小暑に入ったとたん熱中症の人が増えたとニュース
新陳代謝を活発にしないと熱が身体にたまるのだという
汗を掻くことが予防
それには暑さに耐えて冷房を止めるのが一番か

今日葉は仕事をしなければいけないけど太陽が西に傾くまで我慢
水をほしがっている花に言い聞かせているチャコちゃん先生
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何故か悲しい

2013年07月06日 19時21分24秒 | 日記
東京は人が多いとつくづく思う
今日は所用で自由が丘まで出かけたが
どこもかしこも人ひとひと
そしてまた選挙の拡声器の声にほとほと疲れる

チョット来ない間にお店がずいぶん撤退していて
ドウモ回転が速いようだ
景気が良くて店が変わるのではなく売り上げが芳しくなくて撤退するのだという
そのせいか空い店もあとに入る人が埋まらない

だけど人の波
みんな何処に行くのだろうと注意をしていると
安い店に入っていく

多分こう言う状況は自由が丘だけではなく
あらゆる小都市の現象かもしれない
そんなことを思いながら歩いていると気が萎える
そうでなくても暑い日だ

久し振りにきものを着ていて暑いと思った
しかし新宿に戻り公園を歩いていると
きもののアチコチの通気口から風が入って涼しい
やっと一息入れる
冷房で冷えるよりよほど気持ちが良いなあ

早くコンクリートを剥いで土の舗道にしてくれないかシラン
そうすると精神まで健やかになりそうなのだがーー
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宇宙はいろんなお試しをくれる

2013年07月05日 08時51分33秒 | 日記
チャコちゃん先生よほど業が深いのか
穏やかに居る自分に満足をしていると
「ピシャー」
とばかり心臓がひっくり返るような事が起きる
そのとき慌てず騒がず
と言うのが理想なのだが
ツイおろおろそして自分自身の至らなさを糾明して自分を傷つける

そうなのだ
宇宙は自分自身を愛さない人にはとことん学びを振り下ろしてくる
それは頭で分かっていても
いざ現実に向かうと
「自分の何処がいけなかったかと」じぶんをせめる
こういう人は日本人の中に多い

謝る「ゴメンナサイ」波風立てないようにする
此の性癖が今日本人を苦しめている
河野洋平さんが慰安婦問題で簡単に謝ったために
其れを笠に着て未だに隣国から責められている

その前に日本を日本人を守るべきだったのにーー

その性癖はチャコちゃん先生にもあって
それが出ると宇宙は「がつん」と鉄拳をくだす

宇宙と仲良くすると嬉しいことばかり起きるので
ここのところその鉄拳を忘れていたが
どうも心の奥底に未だ未だ「ガ」がこびりついているようだ
分かりました!
と体制を整えるチャコちゃん先生
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ある女優さんからの留守電

2013年07月04日 09時29分20秒 | 日記
この方まるでチャコちゃん先生が目の前に居るような話しぶり
舞台映画テレビなどで長年鍛えた台詞回しは半端ではない
人間の会話はこうあらねばと思うほど心地よい
もちろん声もいいのだけど

本人にそのことを申し伝えたら
「あらそうお?私はまた逆に中谷さんの留守電聞くと元気になるのよ声に力があるから」
と逆褒めしていただいた

ただ伝えるというのではなく
言葉の一つ一つに心が乗っているので
その方がなぜこういう言葉を発しているのかが
手に取るようにわかってお誘いなんかだとつい「行きます」
と答えてしまう

相手の顔が見えなくても
心の込め方ひとつで相手をひきつけてしまう
話し方の大切さをいつもこの方に教わる

今朝はついうっかりいただいた電話を受けなかったら
早速素敵な留守電が入っていた
私も顔が見えないだけに留守電には誠意を持とうと思う

更に付け加えればこの方は人の悪口はもちろん影口も言わない人
ヨシダがそのことにいつも感動をしている
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墨流し

2013年07月03日 09時20分57秒 | 日記
墨流しは古い古い染色方法ではあるが
一枚の布が宇宙と染める人の意志で柄を決めていく
何ともフシギで楽しい染色ではないか

先月の「比佐子つれづれ」は墨流しの実習だった
指導の高橋孝之先生の教え方が的確で理解しやすく
みなさんあっと言うもにツボを心得たようだ
26人4組に分けて染めていく
「形があるようでないので気楽な染めですね」
なんて初めての取材の時の失言を思い出す

その墨流しの作品が整理されて昨日秋桜舎に届いた
花をまき散らしたような華やかさが部屋中に満る
さっそく一枚ずつヨシダがアイロンを掛け
タナカがきちんとたたんで袋に入れていく
二人とも実に楽しそう

一枚一枚手に取りながら
「◎◎さんのねこんなに優しい」
こんなに個性的、こんなに可愛いなどなど染め上がった布と染めた人の気持ちを思う
先先月講義した源氏物語の「玉鬘」の話を彷彿する

布の力色の力染める人の思い
そんな様々な「気」が布に移されていることを知る

日本のきものっていうのはこのように様々な喜びを染め人織り人にも与えるのだと思う
だからその布に手を通す私たちは更に大きな喜びと幸せを感じる
すべてに感謝


そうそう
染めたものは帯揚げとハンカチ
参加なさった皆さんの手元に届いたときの笑顔を思うとワクワクする
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早起き

2013年07月02日 09時21分56秒 | 日記
5時起きなんて早起きの仲間には入れていただけないだろうが
パチッと5時前に健やかに目が覚めたので
久し振りに公園に行ってみた
早起きさん達が軽くジョギングをやっているし
近くのホテルから外人夫妻がおそろいのピンクトレーナーを着て
グッドモーニング」とかけ声も元気だ

世の中の人たちは
朝こうやって愉しんでいるのだなと久し振りの散歩にワクワクする
公園を二回りすると小一時間
そして氏神の熊野神社にお参りをし池の鯉や金魚をからかっているうち
公園ラジオ体操が始まった

いつの間にか100人近くの老若男女が集まって居る
混じって身体を動かし空気を一杯吸って
「イイキモチ」と満足
此の公園には「ぶー」というエイズに罹ったネコが居て
東京にいる限り毎朝6時に様子を見に行っていたが
あの頃と違って今はブルーテントのおじ様達が場所を陣取っていて
ネコの姿はチラホラしか見えない

地の気と天の気を一身に受けているブルーテントの住民は
自然の中の生活でかえって気分は爽快なのだろうかな
と思いながら
テントの中をちらちら覗いてみるチャコちゃん先生
モーニングコーヒーを沸かして優雅にテイタイムと洒落ているグループもいた

ツイツイのんびりしてしまったが早足で家路に急ぐ
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