はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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弟、来院

2015-08-07 22:27:46 | 鍼灸
滅多に連絡の来ない弟から電話があり、何事かと思い話しを聞いてみると頚椎ヘルニアになってしまったとのこと。

仕事にも行けないほどの痛みで、趣味の楽器演奏もできる状態ではなく、処方されている鎮痛剤もあまり効果がないそう。
今回止むに止まれず姉の治療を受ける決意をしてくれたようで、ここしばらく治療に来てくれています。

弟には鍼灸学生時代に無理やり練習台になってもらったことがあるくらいで、きちんと治療したことはありませんでした。
改めて脈、お腹、舌を診てみると、東洋医学的に気になるところが盛りだくさん。体質改善+一番辛い痛みをとることをメインとした治療をしました。

私の場合、初回の治療はこちらが思っている7,8割の刺激量の治療を心掛けています。ごく軽めの刺激で患者さんにとってはちょうどいいことが多いようです。

弟の場合は鍼灸治療による反応が強く出やすい体質であることが分かったので、慎重に治療しました。
1回目の治療後、肩甲骨周りの痛みはやや減少。動きやすさは改善。
2回目の治療後、最も気になっていた肩甲骨上部の痛みはかなり減少。
肩甲骨の痛みが軽くなったことで、今度は腕の付け根付近の重だるさが出現。
3回目の治療後、腕の重だるさはやや減少。
気になっている患部の症状が改善してくると、それまで隠されていた痛みや重だるさが出てきやすくなるのですが、今回は典型的な症例です。

子供の頃の記憶による印象が大きいのだと思いますが、姉の治療を怖がっていた弟も、鍼灸治療の効果を多少は感じてくれているみたいで一安心

弟が住んでいる所は少し遠いのですが、今後しばらくは週1回の治療を受けてもらう予定です。

コメント
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