はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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冬の食べ過ぎ飲み過ぎ

2016-01-12 23:57:26 | 養生
小寒に入り、冬らしい気候になってきました。

小寒から大寒にかけては、1年で1番寒い頃とされています。
今年は正月が暖かかったので、これでようやく1月らしい寒さになった気がしますね。


年が明けてから、食べ過ぎ飲み過ぎの影響が出ている患者さんがいます
お腹が張って苦しそうな方、便秘ぎみの方、寝正月で全身がだるくなったままの方、手足の冷えが強くなっている方・・・と様々ですが、上記の症状は食べ過ぎ飲み過ぎが原因となっていることが多いです。
食べ過ぎ飲み過ぎでお腹が張ったり便秘になるのは想像がつきやすいと思いますが、だるさや冷えは関係ないような気もしますね。でも、しっかり関係があります。

正月は朝昼晩と途切れなく何かを口にしている機会が増えます。食べ物や飲み物を次々に送り込むことで、胃や腸はそれらを消化するためにフル稼働し続け、そのためのエネルギーを運ぶために血液は胃腸に集まります。これにより末端が冷えやすい状況が起こります。
食後、落ち着いてから運動をすればそれも解消しますが、寝て過ごすことで消化は遅くなり、胃腸はさらに疲れて働きが鈍くなっていきます。
身体全体も重だるく感じやすくなります。特にお酒や甘いものをたくさん摂った場合は、体内に余分な水分をいつまでも溜め込むようになるため、重だるさは長く続きやすくなります。

以上のような症状も鍼灸治療によって改善させることができます。胃腸の働きを良くして余分なものを体外に出すようにすることで身体は軽くなり、やる気も起きやすくなります。
鍼灸治療以外でももちろん改善が可能です。その場合には、食べ過ぎない、飲み過ぎない、といったことが鉄則になります。
腹8分目とよく言いますが、腹6分目でいいと思います。若い頃と同じ量を食べなくてもいいのです。
半日断食してみるのもいいかもしれません。その際、最低限の水分補給はお忘れなく。飲み物は白湯がおすすめです。


この急な冷え込みで胃腸の働きが鈍くなることもありますので、温かい飲み物や食べ物で上手に乗り切りたいですね。
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