先日、久しぶりに積雪となった東京。
積雪当日と翌日に転倒した患者さんが数人おり、転倒による症状に対する治療が続きました。
患者さんがどのように転倒してどこを負傷しているかを確認、優先順位を決めてから施術をしていきますが、局所だけでなく全身の調整を含めて治療をすることで、回復力が高まり痛みなどの辛さに悩まされる時間を短くすることが可能となります。
一般的に打撲などで痛みが出た場合、すぐに冷やして安静にすることが推奨されています。
痛みが出ている=炎症が起きている→その部位が熱を持つ・腫れる→その熱や腫れを引かせるために冷やす
以上のような理由から冷やすのですが、東洋医学では、冷やす治療という考えはありません。
鍼で熱を取り去るような施術をするか、灸で温めて熱には熱を持って制すようにするか、どちらかで対応しています。
ただ、転倒による症状は、直後に出ているものと、数日以上経過した後に出るものとがあります。そのため当院では、来院した時点の症状に対処するだけでなく、他の症状が出た場合の対処方法も考えてアドバイスするようにしています。
体質に関わらずお伝えしているのは、しっかりと睡眠を摂ること。
転倒によって筋肉や靭帯に負担がかかった部位が幾つもあるということは、炎症が起きている部分が多く、体はそれを修復しようとして頑張ります。その時に必要な体力気力を十分にするためには、質の良い睡眠を摂るのが一番。鍼灸治療を受けた場合は睡眠の質も高まりますので、この点においても転倒後に鍼灸治療を受けることはおすすめです。
治療後に患者さんに起こることを完全に予測することはできませんが、治療によって一時的に痛みや違和感をはっきりと感じてしまう可能性があるため、もしそうなったときにどうすれば良いかも考えてお伝えしています。
すでに当院に来院されている患者さんには機会があればお知らせしていますが、まだ知らなかったという方は今後はお気軽にご相談ください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます