鍼灸治療に興味はあるけれど、なんとなく敷居が高い印象を持っている方が少なくないと思います。
どの治療院がいいかじっくり調べてた上で鍼灸院を予約したとしても、多くの方が最初は緊張して当日を迎えるのではないでしょうか。せっかく勇気を出して鍼灸治療を受けることを決めたのだから、できればリラックスして治療を受けていただきたいところです。
そこで今回は、私が考える上手な鍼灸治療の受け方について書きます。
1.症状がいつから発生してどのくらいの頻度で起きているかを明確にすること。
いざ問診票に記入をしたり、鍼灸師に質問された時に、あれ?いつだっけ?となる方は意外と多いです。問診がスムーズに進むとその分施術を丁寧に行うことができますので、来院前にメモを取っておくのもお勧めです。
2.鍼灸師から質問されることになるべく素直に答えること。
東洋医学に基づいた診察において、食事や睡眠などの生活習慣について細かく伺う場合があります。中には答えづらいものもあるかもしれませんが、できる限りありのままを教えて頂けると、より良い施術が可能となります。実際とは異なる回答の場合、施術方針を間違ってしまいかねません。
3.施術を受けている間に感じたことを我慢せず鍼灸師に伝えること。
診察することで、患者さんが敏感がどうか等ある程度は把握できますが完全にとはいきません。治療中にちょっとした痛みや違和感が出た場合、すぐに教えて頂けると対応しやすくなります。鍼が刺さっていると少しも動かない方がいいかな?と気にされる方も少なくないと思われますので、手足を動かしたい時など、遠慮なくひと声かけて頂けたらと思います。
なお、当院の場合は症状によってかなり細かく質問することがあります。また、症状を少しでも早く改善するために、生活習慣の改善点などをアドバイスすることがとても多いです。
鍼灸師ができるのは、患者さん自身の回復力を高めるお手伝いをすること。どんなにたくさん治療を受けたとしても、患者さんご自身が良くしていこうという意識を持たなければ、症状はなかなか変化しづらいです。
(人からいろいろ言われたくない方・気が向いた時に気軽に治療を受けたい方には、当院は向いてないと思います。)
私は日々の鍼灸治療で、丁寧さときめ細やかさを大切に、責任を持って患者さんと向き合い、信頼関係を築けるよう努めています。
このブログで書いた3点について、少しでも患者さんが話しやすいように工夫しているつもりですが、至らぬ点もあると思います。
直接話しづらい場合はメールでも構いませんので、どうぞお知らせください。
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