<幼児向き>
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ホネホネさんは、ゆうびんやさん。ギコギコキ-ッと、じでんしゃで 山のなかまに、おてがみを届けます。ホネホネさんは、ナントがい こつなのです。ホネホネさんが絵本の世界に登場した時、私、正直 いってびっくりドッキリでした。でも、心やさしく働きもののホネホネ さんに、こどもたちは大よろこび。今では大人気シリ-ズです。ほん とうに、こどもたちの感受性ってすてきです。作者のにしむらさんは、 三十代の若いお母さん。子育てしながら絵本づくりをしています。 白黒で描かれた世界のなかに、ほんのりとピンク色に彩色された 桜の木々が春らしい。シンプルな線がていねいな手仕事の良さを 感じさせてくれます。
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とりになったはっぱのはなし 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2006-12 |
かなりあやひわはどうしてきいろいの?いんこやべにすずめはどう してあかいの? なぜ? どうして?と問う時、こどもたちは必ずし も科学的な知識を求めているだけではないようです。むしろこのお 話のように、身近な世界のファンタジ-として語ってあげた方が、 心が落ちつくようです。こどもたちがゆっくりと寄り道、回り道しな がら、この世界の不思議をひもといてゆく同行者でありたい、童話 を通して。作者の今西さんの数々の小さな美しい物語は、こんな 祈りのもとに生まれました。桜色の表紙が春をいっぱい感じさせて くれます。木が大好きだった今西さんへのレクイエムのような絵本 です。
<低・中学年向き>
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百まいのドレス 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2006-11 |
三月十日に百歳のお誕生日を迎えた石井桃子さんが、五十年ぶり に岩波こどもの本版の「百まいのきもの」を改訂したもの。こどもの 本版にはついていなかった訳者あとがきが、強く胸に響きます。 少女ワンダは、いつも古いみどり色のドレスを着ています。ある日、 級友たちに自分の家には百まいのドレスがあると言います。その 言葉をからかうマデラインでしたが、そんな自分がだんだんいやに なります。考えて考え抜いて「だまって見てなんかいないこと」と 決意するマデライン。クラスのみんなにからかわれても、美しいドレ スへの憧れを持ち続けたワンダ。差別の問題を、少女たちの葛藤を 通し、みごとに表現した作品です。
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ぼくがうまれた音 (日本傑作絵本シリーズ) 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2007-03 |
作者の近藤さんは、国際的なエレクトリック・トランペット奏者。愛媛 県の来島海峡のうずしおの音を子守唄に育ちました。画家の智内 さんも現在の今治市生まれ。同じ高校の同期生の二人がつくった この絵本、潮騒の音が聴こえてくるようです。自然の素材、土や苔 や石、流木や古布がコララ-ジュされ、智内さんの大胆にして緻密 な品格のある絵の世界を堪能できます。大きな画面の一枚一枚が、 いのちの賛歌です。故郷の海に山に、家族にしっかりと抱かれ守ら れて育まれた至福の幼年期。その一瞬一瞬が永遠の時間を与えら れ、祝福されているようです。時の流れの中から聴こえてくる音を 楽しんでください。