゛まるかん人゛プラトーク

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環境問題<もう一つの真実>中

2008-07-05 17:15:00 | 国際・政治

リサイクルはエコ?

100_0856jpg01 「ごみは分別すれば資源。プラスチックは燃やす                           より、リサイクルした方が温室効果ガスを減らせ                           る」-国の音頭で始まったごみの分別。多くの国                           民はこれを信じて可燃、資源、不燃などにごみを                           分別してきた。

焼却に石油使用

しかし、異論もある。「ごみの分別は逆に多くの                            石油を消費し、資源の無駄遣い」と批判するのは                          「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の著書もある中部大(愛知               県春日井市)の武田邦彦教授(資源材料工学)だ。武田教授は「燃え                          るごみは、プラスチック類が分別されたことで、燃焼に必要な熱量が減                          った。熱量不足を補うため石油を使う自治体もある」と指摘。プラスチッ                          クなどの資源ごみも「リサイクルはわずかで、ほとんどが埋め立てされ、                         逆にごみが増えた」とみる。実際、プラスチックの分別をやめる自治体も                         目立ってきた。東京23区清掃一部事務組合は4月から、マヨネ-ズ容                         器や発泡スチロ-ルなど可燃ごみに切り替えた。同組合は「処分場の                         長期有効活用とごみ焼却に伴って発生する熱エネルギ-の回収のため」                         と説明。プラスチック焼却で温室効果ガスが出るものの、自家発電など                         により、差し引きでは二酸化炭素(CO2)の削減が期待される。道内で                         も登別市か゛2000年からプラスチックごみを可燃ごみにしている。

100_0856 同市環境対策グル-プは「石油を使わない限り、                          プラスチックを燃やさないと、ごみはうまく燃えない」                          という。もともと、プラスチックごみが不燃とされたの                         はリサイクルに加え、燃焼で猛毒のダイオキシンが                         発生するとされたからだ。だが、01年にダイオキシンの毒性を疑う論文             が発表されたり、高温で燃やせば発生しにくいことがわかってきた。

官の筋書き 妄信招く                                                       善意が逆手に・・・

「あなたはなぜ、政府と違うことを言うのですか」。武田教授は電話                            で抗議を受けたことがある。自著に「ペットボトルはリサイクルをする                           と、多くの石油を使う」と書いたからだ。「多くの人が、政府の言うこ                            とをそのまま信用しているのには驚いた」と語る。政府は地球温暖                            化やメタポ健診など推進したい政策に沿った研究には重点的に資金                           を出す。一方、政府の方針に反対する研究者は自腹を切ったり、低                           予算で調査、研究を余儀なくされる場合が多い。「そうすると、こうな                           るのです」と武田教授。学会の主流は政府の意向に沿った研究者で                          占められ、報道もその見解にそったものになっていく-。「官僚のシ                           ナリオを追認するだけの研究。異論のない社会は健全なのか。環境                           問題はそうした中で提起され、国民の善意が逆手に取られているの                           ではないか」。武田教授の嘆きは深い。

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