「ブラッド・ダイヤモンド」でアフリカの紛争地帯の話になりましたので、同じくアフリカの紛争地帯を題材にした映画を紹介をします。
「ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)」
2004年に制作されたイギリス・イタリア・南アフリカ共和国合作の映画です。
ストーリーは実話を基にしており、アカデミー賞3部門にノミネートされました。
この映画はゴールデングローブ賞にもノミネートされるなど、海外での評価は高かったのですが、日本においては当初、どの配給会社も劇場も関心を示さなかったため、未公開になるかと思われました。
映画の内容を知った若者達によりインターネットでの署名活動が実り公開が実現したと言う経緯があります。
私は遅ればせながらDVDでこの作品を見ました。
1994年ルワンダで、フツ族の過激派がツチ族やフツ族の穏健派を120万人以上を虐殺するという民族間の大規模な抗争「ルワンダ紛争」が勃発した。
その紛争の最中、一ホテルの支配人である主人公が最初は自分の家族を救おうとしていたが、大虐殺が始まった事を知り、そのホテルにツチ族やフツ族の難民をともに受け入れることを決断する。
最終的に彼は1268人もの難民の命を救うことに成功する。
今から、たった13年前の話です。
我々日本人が平和な生活を送っていた影では、このような出来事がありました。
同じ民族同士が殺し合うと言う惨状、しかもその原因を作ったのは植民地化するという欧米の策略でした。
さらには、大量虐殺を知りながら、ルワンダという国を「救う価値の無い国」として見限り、観て見ぬふりをして撤退する国連軍。
絶望の淵に立たされながらも、一人でも多くの人を救いたいと、自分の生死をかけて行動した主人公に畏敬の念を抱きます。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆