「藤原伊織」の小説を紹介します。
「テロリストのパラソル」
史上初の第41回江戸川乱歩賞・第114回直木賞W受賞作。
ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。
その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。
死傷者五十人以上。
島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。
テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。
島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする―。
追いつ追われつのスリリングな展開、
結末の意外性、
まさに傑作ミステリー!!
「ひまわりの祝祭」
自殺した妻は妊娠を隠していた。
何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。
ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。
ファン・ゴッホの幻の作品が、もしも存在したら。
幻の作品の存在を巡り、
様々な人間たちの思惑が交錯する。
美術ミステリー。
なお、 藤原伊織氏は今年の5月17日、食道癌のため死去されました。
御冥福を御祈り申し上げます。