白川 道著 「海は涸いていた」 を紹介します。
都内に高級クラブ等を所有する伊勢商事社長、36歳の伊勢孝昭は暴力団に会社の経営を任されていた。
彼には殺人の過去があったが、事件は迷宮入りしていた。
しかし、孤児院時代の親友が犯した新たな殺人が、その過去を呼びおこし、警視庁・佐古警部が捜査に当たる。
そんな折、伊勢はヤクザ同士の抗争に巻き込まれて―。
天才音楽家の妹と友人を同時に守るため、男は最後の賭に出る。
愛すべき人々を救うために、自らを破滅へと導く男。
そのやるせなさ。
スリル満点のハードボイルド小説 !
1998年役所広司主演で「絆」というタイトルで、映画にもなった作品です。