「ブラックブック」
2006年公開 オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー合作
出演: カリス・ファン・ハウテン.セバスチャン・コッホ.トム・ホフマン.ミヒル・ホイスマン
1944年、第二次世界大戦時ナチス・ドイツ占領下のオランダ。
若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ家族とともに逃げようとするが、何者かの裏切りによって家族をナチスに殺されてしまう。
レジスタンスに救われたラヘルは、復讐のために名前をエリスと変え、髪をブロンドに染めレジスタンスに身を投じる。
そしてナチス内部の情報を探るため、スパイとしてドイツ人将校ムンツェに近づいていくが、その優しさに触れ、次第にムンツェを愛するようになってしまう。
一方、レジスタンス内では裏切り者の存在が徐々に浮かび上がる。
果たして真の裏切り者は誰なのか?
すべての鍵を握る“ブラックブック”とは?
第二次世界大戦のレジスタンス運動を背景に、運命に翻弄されながらもたくましく生きるユダヤ人女性の、波乱の半生をドラマティックに描く。
実話がベースとなっている事もあって、戦争の悲惨さ、人間の勇気と高潔さ、卑劣さや下劣さも存分に描かれている。
しかし、ただ戦争の内実を暴いた映画というよりは、戦場で起こる複雑な人間関係から生まれた愛と裏切りのサスペンス映画です。
144 分 の大作ながらストーリーに引き込まれて時間を忘れます。
この映画のお勧め度：☆☆☆☆☆ 
