@ kill time

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大藪 春彦/野獣都市

2011年02月17日 | 小説

大藪 春彦 著 野獣都市を読みました。



ボクシングで鍛え引き締まった体、精悍で端正な容貌。

有間靖浩は、銃の修理や自動車のセールスで生計を立てる大学院生だ。

猟友である会社社長・石浜からの依頼が、男の胸にくすぶっていた野望に火を点けた。

麻薬組織から大量のヘロインを強奪。

不正を働く企業家からは大金を掠め取る。

女たちを利用し、死体の山を築きながら、疾走する欲望の終着駅とは・・・。


『蘇える金狼』『汚れた英雄』など
日本における冒険小説、ハードボイルド、暗黒小説の先駆者の大藪 春彦作品でこの小説も過去に映画化されました。


主人公の有間がのし上がるために大量のヘロインを売買するという危険な戦いの中に身を投じる過程はそれなりに面白いです。

しかしその動機が説明不足で最後まで何の為に?と云う疑問が残りました。

またラストもちょっとあっけなくて、今ひとつ不満の残る作品でした

コメント
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