
フリーターの瑞希は、テレビ番組「解決!超能力捜査班」のプロデューサーである叔母の織江から、霊能力者・エステラの通訳を任された。
収録日、エステラの霊視通りに行動した番組スタッフは、廃墟ビルから白骨死体を発見する。
過去のトラウマから霊能力を毛嫌いしている瑞希は「霊視も死体もヤラセなのでは?」と疑いを抱きつつ、生放送本番に臨むが…。
テレビの霊視番組スタッフとアメリカ人霊能者、そしてその通訳、
密航中国人と歌舞伎町の殺し屋、
霊視番組の視聴者夫婦と行方不明の兄を探す夫婦、
さらに事件の真相を追う2人の刑事、
一見関連のない出来事が結び付く時、すべての真相が明らかになる!
最後の霊能者エステラの言葉、
「他人のみている世界が、自分の見ている世界と同じという保証はどこにもないの」
に、思わず、なるほど!!
第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞第一作。
春を嫌いになった理由(わけ)」を読みました。