東野 圭吾 著 「むかし僕が死んだ家」を読みました。
「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。
7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。
それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。
そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。
登場人物は2人。
場所は古びた謎めいた一軒の洋館。
その家で物語はホラー映画のごとく、進行する。
この家で何があったのか?
そして、『僕』とは誰か?
一体なぜ、彼は『死んだ』のか・・・。
物語序盤から巧みに張られた伏線により少しずつ真実が明らかになっていく。
そしてラストに待っているのは、余りに痛ましくやりきれない真相・・・。
”よくできた話だ!”と思わせる作品です。