伊坂 幸太郎 著 「フィッシュストーリー」を読みました。

夜の動物園でいつも寝ている男にまつわる思い出「動物園のエンジン」。
ある村伝統の元生贄儀式、こもり様の裏にある真相とは「サクリファイス」。
あるレコードの無音声部分からはじまる、世界を救う物語「フィッシュストーリー」。
自らピタゴラスの定理を発見する青年が、ポテチを食べながら号泣する理由は「ポテチ」。
デビュー作から6年間の間に出された短編と書き下ろしを加えた全四編の短編集。
最初の「動物園のエンジン」や「サクリファイス」はミステリっぽいが、後半の「フィッシュストーリー」「ポテチ」は伊坂ワールドは全開です。
「ポテチ」のあたたかい結末が良かったー。
昔の作品の登場人物がところどころに出てきますので、以前の作品を順に読んでいくとなお、面白く読めます。
ちなみに、表題作「フィッシュストーリー」は映画化されているそうです。