Y地点は、焼けた夕空を背景に着陸機を間近に撮れる。
まさに目の前を着陸するので標準ズームで十分。
ところが、福岡空港の北端に位置するため、南へ向かって離陸する飛行機を撮るには最も遠い位置になる。
この場合は当然望遠でしか撮れない。
しかも、夕暮れでだんだん暗くなっていくと、機体が見づらくなってくる。
さらに、AIサーボ(動体追尾機能)にするとファインダー内の測距点が光らないため、機体と測距点が重なっているのかさえわからなくなってくる。
Y地点から遠ざかる方向へ離陸用滑走路を進んでいく。
かなり南へ来ている。このへんまではなんとか撮れる。
離陸地点以降は遠くて暗くて、かなり撮りづらくなる。
さらに暗くなっていくと、機体をはっきり認識できなくなり、尾翼の明かりからこのへんと推測するしかない。
しかも測距点と機体が重なっているかわからないままの流し撮りとなる。
流し撮りも横の動きでなく斜め上方向という動きになる。
もうこれは撮影は無理と思いつつ、1/30秒で撮ってみる。