防湿庫の中で、持ち出されることもなくずっと眠っている最古のものがストロボだ。
2008年、初代 EOS 5D を買った時に何故か一緒に買ってしまった。
ポートレイト(人物写真)には関心がなく、もっぱら自然光による風景や花を撮っているので出番がない。
一度も使わないまま11年が経過した2019年、ストロボ用の無線機器を使って、ストロボをカメラから切り離し、光を当てたいところに向けて自由自在に発光できることを知った。
夕焼けや夜景を背景に桜などを撮っている作例をネットで見て、さっそく無線機器を購入。
右が送信機で、カメラに取り付ける。
左が受信機で、ストロボに取り付ける。
スマホをカメラとNFC接続し、無線リモコン化する。
カメラのモニター画面がそのままスマホに映し出され、スマホ下部の丸がシャッターボタンになる。
カメラを三脚に固定し、構図や露出を決めた後、ストロボとスマホを持ってカメラから離れ、光を当てたい方向にストロボを向けスマホでシャッターを切る。
それで撮ったのが、これ。
この時は、周囲にいた数人のカメラマンにストロボ発光の了解を得て2枚だけ撮ったが、やっぱりカメラマンが集まるような場所ではストロボは使えない。
いつのまにか、この時から5年もの歳月が流れたが、ふとストロボで桜を撮ることを思い立った。
自宅のすぐ傍の桜で試し撮りをしてみた。
桜は大きな被写体なので、ストロボの光を当てる場所を変えながら何枚も撮影し、それを比較明合成することを思いついた。
12枚撮った写真の一部がこれ。
12枚を比較明合成した写真がこれ。
しかし、比較明合成なんてややこしいことしなくても、1発でこんな写真も撮れているので、これだけでよかったかも。ガクッ。
ビル群の夜景を背景に舞鶴公園の桜をストロボで撮る。
ライトアップされておらずカメラマンがいないところを探す。
などと考えているうちに、早くも桜は終わってしまった。