「践祚大嘗祭と古事記」坂橋隆司著を読みつつ、進めています。
第三節の後半は難しかったので、読むだけにして、
第四節 に入ります。
「『古事記』と『日本書紀』との性格の相違については、…『古事記』が物語を中心において語ろうとしているのに対して、『日本書紀』は、歴史を語ろうとしているというところから、それらの相違がうまれてきているのであるが、・・・」
「だいたい、歌謡にしろ物語にしろ、それらのものは、「神の真言」や「神々の起源」を伝えるところに最初の使命があったわけだから、たとい振興に変化が生じ、歌謡や物語が徐々に変化して行ったとしても、「神の真言」「神々の起源」を伝える部分は、歌謡の中に、物語の中に、かりに、その部分を簡単な効力のある詞章で代用することがあったとしても、それらを何等かの形で保持し続けて行ったのである。
また、それとは別に,『古事記』の中に、『日本書紀』の中に、異なった事実を語る物語に、異なった事実をうたった歌謡に、全く同じ型の物語、同じ型の歌謡が語られたり、歌われたりしているのは、「神の真言」を伝える型「神々の起源」を語る物語の型が厳として存在しており、その方を踏襲して語ることによって、その方を踏襲して歌うことによって、それらの物語、それらの歌謡の本来の使命を発揮すると考えられていたからである。」
~~~*~~~
なるほど。
むやみに今風~と変化させることなく、昔本来の型を踏襲することで、物語や歌謡の持っているパワーをそのままに、充分発揮できるようにする、それが使命。
神の真言、神々の起源 とあるように、神の力をそのまま注ぎ入れ、それを目で見えるようにしたものが「古事記」「日本書紀」の中にある物語と歌謡であるようだ。
では、その言葉にはどのようなものがあるのだろうか。
~~~*~~~
坂橋氏の本によると、
古事記では「アメ・・・」と書くときには「天」をあてている。(後述する)
日本書紀では「比佐箇多能」が枕詞であり、「ひさかたの」という詞は、天、日等の枕詞として知られている有名な言葉であるが、この枕詞には、…その用途から見て、神を祭る詞から出発した古い枕詞であって、天、日に対する賛辞であったようである。このような古い枕詞が『紀』の歌謡に使用されていることは、この歌自体の古さを物語っている一つの微表であるが、さらにこの歌謡の古さを裏付けるものとして、「阿梅箇難麼多」という詞が使用されている事である。「アメカナバタ」の「アメ」という字は、かな書きの例が非常に少なく、『万葉集』に安来日登(天人)とかいた仮名書の例があるにはあるが、其の外の仮名書きの用例を探すには非常に苦心がいるほどである。
『古事記』では、「アメ・・・」と書く場合には、「天」という字をあてて、「天日登都柱訓天如点」「天一根天如天」というように註をつけて「アメ」というように読ませている。
…
「伊莵岐」(いつき)ということについて考えて見よう。
この「伊莵岐」は「齊槻」とも書く神聖な樹木のことである。神聖な樹木には、この槻のほかに、桂・樟・棟・こぶし・末・杉・銀杏・◆?・梅等々、数えればきりがないが、これらの木々が神聖なる樹木と言われる所以は、それらの木々が神々の依代であったからである。
~~~*~~~
依代って、どのようなものなのだろう。
何だか怖そうな気がするが、そうでもなかった。
この注連縄?、見たことがありますね。
https://kotobank.jp/word/%E4%BE%9D%E4%BB%A3-146522
神道・古神道
古神道である神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)信仰は、神の依り代であるとともに、その鎮守の森や森林や山や海や川や岩や木などは、禁足地である場所も多く、神域や常世と現世の端境を示し、結界としての役割も果たしている。
古神道や神道において、一定範囲の空間に設定されたタブー(禁足)を視覚化したものとも言え、それは聖なる領域(常世)と俗なる領域(現世)という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。
個人的には槻の木にはハマってまして、岐阜と大阪と奈良と東京で関係ありそうな地は見つけてます。それと最近は杉なんですよね。吉田松陰さんの血筋の方の名前にも杉付くんですよね。人も育てられるような大きな器がありそうですよ。松も気になってます。女性的巫女よりも男性的な巫覡うまく行くのかな?とは思ってます。神と人間のバランスをとるには。チカラも必要な感じがします。神奈川では、船を繋ぎ止めるための槻いうのもありましたのでお水と接点もありそうですよ。
それから榛の木も榎も私が調べる所には出るんですよね。
いつきのみやと書くと斎宮と字がでますね。
けど齋槻っていうのはとてもびっくりですけど納得してしまいます。
木は水で腐ってしまいますけど、何かしらの痕跡を探したいですね。8909
九里家に養子に入った『九里龍作』の兄に「五十槻」と書いてやはりイツキと読ませている人がいます。
この龍作氏はやがて五代友厚の養子となって「五代龍作」となります。
ありがとうございます。個人的には五十嵐圭くんを応援しています。イガかイカで新潟では場所により違うようですよ。イガグリって言いますけど栗と関係ありそうな予感ですよね、ふふふ。
古代のコシの国や和歌山あたりは五十猛イソタケ関係でも関係ある地ですね。
五十猛は、木を植えた方ですので木の関係者に接点はありそうですよね、神時代から。
イソという音は磯も思い浮かびますので、海由来の関係者でもあるかもしれません。一文字ではなく二文字のイソがあるのか?石も石上イソノカミとも読みますね。とすると栗と磯と石は何か接点ありそうにおもいますね。6439
五十槻は苗字ではなく、諱?下の名前です。
勘違いさせてしまっていたらごめんなさい。
で正確でも受け手の問題もありますので、こちらこそすみません。けどこういうのがまた引っかかるんですよね。4748
とっても嬉しいです。タイミングだけですけどね。2406