花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

花友Kさん撮影の(再開)週刊高尾山の花9月7日撮影

2019年09月11日 09時48分21秒 | 自然観察
花友Kさんの再開した週刊高尾山の花は、9月7日の撮影分です。
タイトルは実獲の秋だそうです(^0^)
(花は少なくても心意気はよし)


オオバウマノスズクサの実


オオバウマノスズクサの実
爆発してしている(?)天敵から逃走中のタコ(笑)みたいなものもありました と
書いてあったけど、それは上の写真かな、下は実が詰まってますね。


テイカカズラの実、
Kさん曰く インゲン豆のような実だそうです。
花の名前の由来となった藤原定家が聞いたら怒るぞ(笑)

テイカカズラの由来は、金春禅竹の謡曲「定家」によって、定家葛の名前が
広まったと言われている。
昔、北国から京都に上ってきた旅の僧が、雨宿りしていると、そこに一人の
女性が現れて「ここは藤原定家卿の建てた時雨亭(しぐれちん)である」と伝え
式子(しょくし)内親王の墓へと案内する。
墓石には定家葛がからみついている。
女は「定家卿は死後も葛になってまとわりついている。回向して二人を解き放して
くれるように」と頼み、自分は内親王の霊であることを明かして消える

ということで、恋した式子内親王の墓石にまとわりつく葛は、定家の執念で
定家葛と呼ばれるようになったと言われている
この話は、茨大の(故)鈴木昌友先生が、よく話されていて観察会でも有名
だった。
なお以前は「マサキカズラ」と呼ばれていたという。


イチヤクソウの花柄には葉が無く隣に葉っぱだけが生えていたそうである
はてな? たしかイチヤクソウは常緑の多年草だったはずだが、私も
花の後は確かめてない。


6月に花があったというヨウラクラン、実がついているのか見分けつかなかったとか


サネカズラの実、果実は小さな液果が丸く集まっている。
10月頃に熟して赤くなると花よりも目立つ


サネカズラの雄花、芯が赤く見えるのが雄花
サネカズラの別名がビナンカズラ(美男葛)、かつてこの若い茎から
採った液を整髪に使ったことがビナンカズラの由来


サネカズラの花は、黄白色で小さく目立たない


サネカスラの花のアップ、マツブサ科サネカズラ属


鬼女ラン、今年はたくさん実がついていて豊作だそうである
だが、昨年の台風では激しく薙ぎ倒された木で高尾山は大荒れでしたから・・・。(。>д<)
今回の台風で、鬼女ランが飛ばされてないか心配だというKさん


シュウブンソウ、秋分の頃に盛りを迎えるので名付けられた花


シュウブンソウ2

以下は、Kさんがオマケといって送ってきた写真


スズムシバナ、噂では自然園から逃げ出した花とも言われているが


スズムシバナ  3号路にさいていたとか


ジイソブの蕾、
Kさん曰く
ジイソブは二段構え!(笑)
咢の蕾が開いて、花の蕾が大きくなってから、咲く。
非情に焦らして来る花でした・・・。

以上 Kさん撮影の高尾山の実穫の回でした

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筑波山系の山に咲く「トサノクロムヨウラン」


トサノクロムヨウランのアップ









「日本のラン ハンドブック」には、花が咲くクロムヨウランとして解説されているが
昨年、神戸大学の研究チームが、クロムヨウランは花が咲かず、花が咲くのは
「トサノクロムヨウラン」であると発表したのは記憶に新しい。

日本のラン ハンドブックは、2015年5月1日に初版第一印が発行された、著者は
国立科学博物館筑波実験植物園の主任研究官でランが専門である遊川知久(ゆかわともひさ)
さんである
人伝えに聞いたのだが、その遊川さんも神戸大学の発表を支持しているというから
クロムヨウランは花が咲かず、花が咲くのは「トサノクロムヨウラン」として
表記してもいいであろうと判断した。

神戸大学のリンク