ひきこもり少年の悪魔祓いを頼まれた二郎という青年の話と
株の誤発注の因果関係を調べる五十嵐という男の話が
交互に語られ、孫悟空の幻影の存在が2つの物語をつなぐんだけど。
うーん。
ちょっと消化不良のような。
五十嵐大介さんという方の『SARU』っていう漫画と連作に
なっているらしい。
2つの物語のつながり方とかはおもしろかったな。
心理学というか、人の無意識がおこす現象、みたいなところは
ちょっとなるほど、って感じでおもしろかった。
二郎のお母さんの“この歳になったらもうくよくよするのやめたの”とか、
なかなか好きなセリフもあった。
伊坂ワールド、けっこう好きか。
SOSの猿 (中公文庫) | |
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中央公論新社 |