去年からすっかりハマって読んでいる近藤史恵さん。
歌舞伎を舞台にしたシリーズがおもしろいと思っていたんだけど、
これはサイクルロードレースを舞台にしたお話。
未知の世界。
自転車レースって聞いても競輪しか思い浮かばなかったし。
そうじゃなくて、ツール・ド・フランスとかの世界ね。
チームの勝利のために、エース選手の走りをアシストする役目がいるなんて
まったく知らなかった。
エースが勝ちにいくとき、エースの前を走って空気抵抗を
なくしたり、レース展開をひっぱったり、それがアシストの役目。
自分以外のエースを認めない石尾の傲慢さが
一転するどんでん返しの展開と伏線がおもしろい。
「サクリファイス」＝犠牲、いけにえというタイトルの意味が通じる結末。
続編も出ているのでさっそく借りちゃったー。
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サクリファイス |
| 新潮社 |
