人の死期が見えるようになってしまう男の人の話
ファンタジーに近い、ありえない系のお話
百田直樹ってこんな感じだったっけ?
主人公の慎一郎が、誠実なんだけど、
誠実というか奥手すぎるというか、
卑屈というのか。
じれったかった。
人の死が見えてしまって、その運命を変えることができるけど
変えてしまうことは歴史を変えてしまうことであって
さらに運命を変えて助けることで、自らの命を削っていくという。
そんなもの見えない方が幸せだよね。
最後は、やっぱりという結末だったけど、
初めて愛した葵もまた同じ瞳を持つ人だったっていうのが
せつなかった。
フォルトゥナの瞳 (新潮文庫) | |
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