表題作ほか、『風薫るウィーンの旅六日間』
『バタフライ和文タイプ事務所』『銀色のかぎ針』
『缶入りドロップ』『ひよこトラック』『ガイド』
全7編からなる短編集
『銀色のかぎ針』『缶入りドロップ』はホントに超短編だった。
どの話も、日本なのか外国なのか
いつなのか、ぼやけた世界感が好きだな。
なんかちょっと寒そうな感じとか。
『バタフライ和文タイプ事務所』にはタイプの活字管理人、
『ガイド』には、人の思い出に題名をつける題名屋という
ちょっと変わった仕事をする人が出てくる。
日常じゃあそんな職業はないけど、この世界でなら
あたりまえにありそうな気がしてくる。
不思議な感じが好き。