映画館に行こうかなと思っていたら
上の娘が学校休みで午後から予備校だった。
エアコン掛けてお家でDVD鑑賞に変更。
だいぶ前にWOWOWで録った『ローズ・イン・タイドランド』やっと観ました。
日本公開は2006年の夏。
『未来世紀ブラジル』(これ大好き)や『ブラザーズ・グリム』の
テリー・ギリアム監督。
〈ギリアムのアリスは孤独の迷宮をさまよう〉のコピーで解るように
「不思議の国のアリス」をベースにしたファンタジー映画。
家族は薬中のママに元ロッカーの薬中のパパ。
「不思議の国のアリス」を読むのが大好きなジェライザ・ローズ。
惨憺たる生活の中、ママは薬の過剰摂取で死亡。
ジェライザはパパとおばあちゃん家に行くがおばあちゃんは亡くなって久しく
ボロボロの家だけが残っていました。
最初の晩にパパがこれまた薬の過剰摂取で死亡。
ここから死体になったパパとジェライザの生活が始まります。
しかし、ゾンビと一緒に楽しい暮らしという映画ではなく
パパが死んだ事も、一人ぼっちになった事も認めたくないジェライザの
空想生活の始まりです。
『パンズ・ラビリンス』を観た時ほどの衝撃はありませんでしたが
これはファンタジーだと侮っているとグロさに辟易するかもです。
日々パパは腐っていくのですから・・・
それにしてもジェライザ・ローズ役のジョデル・フィルランド。
彼女の演技が秀逸でした。
この映画撮影時に10歳だったそうですが
彼女の演技あっての作品だったような気がします。
『パンズ・ラビリンス』好きにはお薦めかな。