秘書にゃんこ*迎賓館 赤坂離宮

2016-02-25 | 建築が好き
 一度は訪れたいと思っていた 「迎賓館」(東京都 港区 元赤坂) に行って参りました。

この辺りは、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地。

明治42年(1909年)、その一部に旧東宮御所(後の赤坂離宮)として建設された西洋風宮殿建築が、

時を経て 「迎賓館」 となった背景には、戦後に緊密化する国際関係がありました。

昭和49年(1974年)の開館以来、世界各国の国王や大統領などの国賓・公賓が訪れ、

天皇皇后両陛下による外交活動の場として、あるいは重要な国際会議の会場として、

晩餐会などの華やかな舞台が映し出される様子は、 でご覧になったことがおありでしょう。

 
 開館の翌年(昭和50年)から毎年、賓客への接遇に支障の無い時期に一般公開されており、

今回は試験的なのか 「事前申し込み不要」 で参観が叶いました。
 


     
     薔薇のドレスでちょっぴりおめかし   


     
     「正門」 は、本館などと共に国宝に指定されています。
     当初は 「黒い門と鉄柵」 だったそうですが、白くしたことで松の緑が映え、
     門の奥に見える本館も、柔らかな落ち着きを見せるようになり、
     さらに一般の人からも、「近づきやすくなった」 と言われているそうです。


     
     正門の脇にある 「門衛所」 も、親しみのある可愛らしいデザインです。 


     
     この日は のため前庭には入れず、横から撮影  
     左奥に見えるのは、ホテルニューオータニのガーデンタワー。
     映画「人間の証明」(昭和52年)の「麦わら帽子」 を思い出してしまう世代です    


     
     「本館」 を裏から見たところ。
     かつて、大正天皇や昭和天皇が皇太子時代に、お住まいとして使われた歴史があり、
     いまは国賓などの宿泊施設として、都心とは思えない広々とした敷地に建っています。
     

     
     「主庭」
     雨も上がり、2月とは思えない陽気の中を散策。
     お泊まりの賓客は、バルコニーからこの庭や噴水を眺めるのでしょうか。
     

 建物の内部は でしたが、「彩鸞の間」「羽衣の間」「朝日の間」「花鳥の間」などを参観。

白と金を基調にした館内は明るく、豪華絢爛なシャンデリアや壁面の装飾に目を奪われましたが、

気品と風格が漂う空間というものは、華やかではあっても、派手さは感じないのだと実感しました。

参観後にアンケートが配布されましたので、今後の一般公開に向けて参考にするものと思われます。

機会がありましたら、一度足を運ばれてはいかがでしょう


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