秘書検定 21 『立ち居振る舞い』 (3)歩き方

2014-04-25 | 秘書検定
 「立ち方と手の位置」 に続き、今日は 「歩き方」 についてお話しいたします。


 昔、会社の寮に住んでいた頃、廊下を歩くスリッパの音で、誰が通ったか分かったものでした。

人によってスリッパの音が異なるということは、人それぞれ歩き方に特徴があるということでしょう。

たしかに職場の同僚を見ても、前のめりに小幅で歩く人、大股で颯爽と歩く人などさまざまです。

さらに視線や姿勢、腕の振り方も組み合わせれば、人の数だけ歩き方があるのかも知れません。

また同じ人物でも、洋服と和服で歩き方は異なり、靴の種類によっても歩く姿は変わるものです。


 では、秘書検定の面接試験では、どのような歩き方が良いのでしょうか。

1級の集中講義には、

「歩き方は背筋を伸ばしてリズミカルに」

「視線を前方に置き、真っ直ぐ直線上を歩くような意識で歩く」


と、書かれています。

ですが、歩き始める前に大切なことは、「立ち方」 です。

歩く姿がきれいな人は、立ち姿も美しいと言われています。

4月18日の 「立ち居振る舞い2* 立ち方と手の位置」 を参考に、立ち姿を鏡に映してみましょう。


【チェック項目】

① 正面から見て、両肩は水平になっていますか?

② 横から見て、頭を上から吊るされているように、背筋が伸びていますか?

③ 胸を張っていますか?(両肩を少し後ろに引くと、胸を張っているように見えますよ)

④ 耳 肩 手 足 が一直線になっていますか?

⑤ 指先はピンと伸びていますか?


それでは、実際に部屋の中を歩いてみましょう。


【チェック項目】

① 視線は真っ直ぐ前を見ていますか?

② 腕は自然に前後に振っていますか?

③ 直線上を歩くように意識していますか? (ただし足がクロスするとモデル歩きになり ですよ)

④ 膝は伸びていますか?

⑤ 自分の歩きグセを知る手がかりとして、靴の底の減り方を確認してみましょう。


 面接試験は全国各地で行なわれますので、会場によって広さは多少異なるのでしょうが、

私が受験した池袋サンシャインと新宿のホテルの面接室は、思ったより広いという印象を持ちました。

「歩き方」 も立ち居振る舞いの一環として審査するためには、ある程度の広さが必要なのでしょう。

3月16日の 「身だしなみ*靴」 でもお話しいたしましたように、面接試験に履いて行く靴が決まったら、

履き慣れておくことも、歩き慣れておくことも必要です。

面接会場を颯爽と歩く姿をイメージしながら、繰り返し練習を重ねましょう。


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