「丁寧語」 と 「美化語」 につきましては、同じカテゴリーの 「敬語 6 ~ 7」 で詳しく述べておりますが、
今日は 「誤用」 にポイントを絞って お伝えします。
第 106 回 秘書検定の面接試験を控えていらっしゃる方も、どうぞ参考になさってくださいね。
丁寧語
相手に対して丁寧に述べる語。 「です」 「ます」 「ございます」 「であります」
「(で)ございます」は、「です」 や 「であります」 より更に丁寧だが、相手側には使わない。
「で」 が付かない 「ございます」 は、有無や存在を表す。
美化語
名詞の前に、「お」 や「 御(ご)」 を付けることで、物事を美化する語。
名詞が 「和語(訓読み)」 なら 「お」 が付き、「漢語(音読み)」 なら 「御(ご)」 が付くが、
「お食事」 「お写真」 のように、「漢語(音読み)」 に 「お」 が付く名詞も多数ある。
「お客様のお名前」 「先生のご住所」 の 「お」 や 「御(ご)」 は、美化語ではなく尊敬語であるため、
「私のお名前」 「娘のご住所」 という言い方はしない。
それでは例文をご覧ください。
「 ABC 商事の中村様で ございますね」
「 ABC 商事の中村様で いらっしゃいますね」
確認しているのはお客様(相手側) のお名前ですので、「いらっしゃいますね」 。
「山田がいつもお世話になっております。 私は秘書の鈴木 です」
「山田がいつもお世話になっております。 私は秘書の鈴木 でございます 」
自分のことを述べるのですから、「です」 より 「ございます」 の方が、より丁寧です。
「言う」 の謙譲語である 「申す」 を使うと、次のような言い方もあります。
「いつもお世話になっております。 私は山田の秘書で、鈴木と申します」
「山田は会議が長引いておりまして、もうしばらく お 時間がかかるとのこと です」
「山田は会議が長引いておりまして、もうしばらく時間がかかるとのこと でございます」
この場合の 「時間」 は、自分側である上司が会議に要する時間なので、「時間」 。
ただし、「もうしばらくお時間をいただきたいと、山田が申しております」 となれば、
上司がいただきたいのは 「中村氏の時間」 なので、「お時間」 と言います。
「お待ちいただく時間は ございますか?」
「お待ちいただく時間は ありますか?」
「お待ちいただく お 時間は おありでしょうか?」
この場合の 「時間」 は、お客様(相手側) である中村氏の待ち時間なので、「お時間」 。
いかがでしょうか。
丁寧に述べようとするあまり、相手側にまで使ってしまいがちな 「ございます」。
準1級でも1級でも、必ず出番のある 「ございます」 を、いま一度確認して面接試験に臨みましょう。
お読みくださいまして、ありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
今日は 「誤用」 にポイントを絞って お伝えします。
第 106 回 秘書検定の面接試験を控えていらっしゃる方も、どうぞ参考になさってくださいね。
丁寧語
相手に対して丁寧に述べる語。 「です」 「ます」 「ございます」 「であります」
「(で)ございます」は、「です」 や 「であります」 より更に丁寧だが、相手側には使わない。
「で」 が付かない 「ございます」 は、有無や存在を表す。
美化語
名詞の前に、「お」 や「 御(ご)」 を付けることで、物事を美化する語。
名詞が 「和語(訓読み)」 なら 「お」 が付き、「漢語(音読み)」 なら 「御(ご)」 が付くが、
「お食事」 「お写真」 のように、「漢語(音読み)」 に 「お」 が付く名詞も多数ある。
「お客様のお名前」 「先生のご住所」 の 「お」 や 「御(ご)」 は、美化語ではなく尊敬語であるため、
「私のお名前」 「娘のご住所」 という言い方はしない。
それでは例文をご覧ください。
「 ABC 商事の中村様で ございますね」
「 ABC 商事の中村様で いらっしゃいますね」
確認しているのはお客様(相手側) のお名前ですので、「いらっしゃいますね」 。
「山田がいつもお世話になっております。 私は秘書の鈴木 です」
「山田がいつもお世話になっております。 私は秘書の鈴木 でございます 」
自分のことを述べるのですから、「です」 より 「ございます」 の方が、より丁寧です。
「言う」 の謙譲語である 「申す」 を使うと、次のような言い方もあります。
「いつもお世話になっております。 私は山田の秘書で、鈴木と申します」
「山田は会議が長引いておりまして、もうしばらく お 時間がかかるとのこと です」
「山田は会議が長引いておりまして、もうしばらく時間がかかるとのこと でございます」
この場合の 「時間」 は、自分側である上司が会議に要する時間なので、「時間」 。
ただし、「もうしばらくお時間をいただきたいと、山田が申しております」 となれば、
上司がいただきたいのは 「中村氏の時間」 なので、「お時間」 と言います。
「お待ちいただく時間は ございますか?」
「お待ちいただく時間は ありますか?」
「お待ちいただく お 時間は おありでしょうか?」
この場合の 「時間」 は、お客様(相手側) である中村氏の待ち時間なので、「お時間」 。
いかがでしょうか。
丁寧に述べようとするあまり、相手側にまで使ってしまいがちな 「ございます」。
準1級でも1級でも、必ず出番のある 「ございます」 を、いま一度確認して面接試験に臨みましょう。
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