読んだのはだいぶ前ですのに、今も心に残る本があります。
『オライオン飛行』(著:高樹のぶ子 2019年)
1936年(昭和11年)フランスの飛行士アンドレ・ジャピー(1904~1974)は、
パリから東京への100時間単独飛行レースに挑戦
しかし、悪天候で佐賀県の山中に不時着して重傷を負い、未完に終わりました。
本ではアンドレと看護婦の悲恋が描かれ、子孫による時空を超えた壮大なドラマが展開します。
同型機を復元し、本来アンドレが飛行するはずだった残りのルート、佐賀から東京までを実現させようと、
アンドレの子孫を中心にプロジェクトが進んでいます。
今年はアンドレ・ジャピーの没後50年であり、オリンピック聖火が東京からパリに引き継がれた年。
とはいえ、何しろビンテージともいえる古さの復元機が日本の空を飛ぶわけですから、
世界的にも規制の厳しい国土交通省の飛行許可を取るのは、さぞかし大変だったことでしょう。
余談ですが、サン・テグジュペリはアンドレと同型機でパリからサイゴンに飛行中、
砂漠に墜落した経験から『星の王子さま』が生まれたそうですよ
予定では、遭難から90年になる2026年に実現する計画だそうです。
フランス展の会場に漂う焼き菓子の甘~い香りに包まれながら、係の方が教えてくださいました。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
展示されていた 同型機の計器 に、
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