『オライオン飛行』と 赤い翼プロジェクト

2024-09-12 | 飛行機が好き

 読んだのはだいぶ前ですのに、今も心に残る本があります。

 

『オライオン飛行』(著:高樹のぶ子 2019年)

 

1936年(昭和11年)フランスの飛行士アンドレ・ジャピー(1904~1974)は、

パリから東京への100時間単独飛行レースに挑戦

しかし、悪天候で佐賀県の山中に不時着して重傷を負い、未完に終わりました。

本ではアンドレと看護婦の悲恋が描かれ、子孫による時空を超えた壮大なドラマが展開します。

 

 

同型機を復元し、本来アンドレが飛行するはずだった残りのルート、佐賀から東京までを実現させようと、

アンドレの子孫を中心にプロジェクトが進んでいます。

 

 

今年はアンドレ・ジャピーの没後50年であり、オリンピック聖火が東京からパリに引き継がれた年。

とはいえ、何しろビンテージともいえる古さの復元機が日本の空を飛ぶわけですから、

世界的にも規制の厳しい国土交通省の飛行許可を取るのは、さぞかし大変だったことでしょう。

余談ですが、サン・テグジュペリはアンドレと同型機でパリからサイゴンに飛行中、

砂漠に墜落した経験から『星の王子さま』が生まれたそうですよ

 

 

予定では、遭難から90年になる2026年に実現する計画だそうです。

 

フランス展の会場に漂う焼き菓子の甘~い香りに包まれながら、係の方が教えてくださいました。

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

展示されていた 同型機の計器 に、

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